こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
スーパー店さんの『クリスマスケーキ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
スーパー店さんが、『クリスマスケーキ』をおすすめしている店頭看板です。
現状の看板では、『おせち』と『クリスマスケーキ』の2つの予約を受け付けています。
お店側からすると、必要な時期が近いので一緒に予約してもいいと思うからです。
しかし、お客さんからすると、この2つは全く別物になります。
例えば、『クリスマスケーキ』は、『いつ、どこで、買うのか?』が焦点になります。
一方、『おせち』は、『手間を掛けるか、ラクをするか?』が焦点になることが多いです。
焦点がことなる商品を一緒にすると、お客さんに刺さりません。
なので、どちらか1つにして、メッセージを送ってみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>おせち
>クリスマスケーキ
>予約受付中
>締め切り日の早い商品
>限定商品がございます
>早めのご予約をおすすめします
→今回は、『クリスマスケーキ』でメッセージを作りますね。
→まず、『ご存知ですか?』と、お客さんが知らない意外な事実を伝えるための問い掛けからです。
→例えば、『実は、クリスマスケーキを当日買う人と予約して買う人が、約半々なんですよ!』
→このように伝えると、『えっ、意外と予約って多いのね!』と思ってもらえるお客さんが現れます。
→そうすると、『今年は、予約しておこうか!』となるのです。
→この後、『予約する理由』を伝えてから、最後は行動の促しを行います。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(スーパー店のクリスマスケーキ)
実は、クリスマスケーキを当日買う
人と予約して買う人が、約半々なん
ですよ!
予約する理由で多いのは?
◆忘れず確実に手に入るから
◆長い行列に並ばなくてもいいから
◆特典や割引きがあるからなど
(写真)
まだ先だからと思っていたら、お目
当てのケーキが手に入らないことも
あります。
そうならないために、早めのご予約
がおすすめです。
ご予約は、サービスカウンターまで
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『お店側の都合』でお知らせするのでなく、『お客さん側の焦点』でお伝えするのが今回のポイントです。
→クリスマスケーキを買うお客さん側の焦点は、『いつ、どこで、買うのか?』になります。
→ここでの注目は、『いつ』です。
→『当日買うのか、予約して買うのか?』をハッキリさせます。
→そんな時便利なのが、『世の中の動向』です。
→これが、『当日買う人と予約して買う人』が、約半々になっています。
→この事実を伝えると、『予約しようかな』と思う人が増えるでしょう。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則