店頭看板の事例(クリーニング店の寝具) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

クリーニング店さんの『寝具』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

クリーニング店さんが、『寝具』のお手入れをおすすめしている店頭看板です。

 

主に、割引き主体のお知らせになっています。

 

確かに、割引きは来店動機になりやすいです。

 

しかし、できれば違う来店動機も伝えてみたいと思います。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>Summer Sale

>DMハガキ持参の方

>定価より30%オフ

>Yシャツ等対象外ございます

>寝具類ダンダン割引セール

>6月 30%

>7月 35%

>8月 40%

>・毛布・洋布団

>・羽毛布団

>・こたつ布団

 

 

 

→まずは、割引き以外の来店動機を伝えます。

 

→例えば、『小さなお子さんやご家族のダニによるアレルギー被害が心配なあなたに』

 

→このように伝えることで、『お子さんのアレルギーが心配なお母さん』には、来店動機になるのです。

 

→この後、『アレルギー被害になる理由』を伝えます。

 

→そして、『今がお手入れのチャンス!』とすると、割引きで刺激しなくても、来店されるお客さんが現れるでしょう。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(クリーニング店の寝具)

小さなお子さんやご家族のダニによ
るアレルギー被害が心配なあなたに

お布団の中は、ダニの温床です。
ダニの数は、8月にピークを迎え、
ダニの死骸やフンは、10月にその
ピークを迎えます。

アレルギー被害は、ダニそのもので
はなく、ダニの死骸やフンが原因で
す。

もしも、まだお布団などが残ってい
たら、今がお手入れのチャンス!

『来シーズンも、気持ちよく眠って
欲しい』と思ったら、この期間に丸
洗いをおすすめします。ダニが一掃
できて安心ですよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→『割引き』だけで来店させるのでなく、『どんな理由があるからなのか?』を伝えることが今回のポイントです。

 

→来店する理由がハッキリ分かると、それだけで来店動機になります。

 

→そのためには、お客さんが知らない事実が必要です。

 

→今回の場合は、『アレルギー被害は、ダニそのものではなく、ダニの死骸やフンが原因です』

 

→これを知ると、『アレルギーが心配なお母さん』は、寝具を持って行きたくなります。

 

→そうすると、『割引き率』を増やして行かなくてもよくなるでしょう。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則