こんにちは、値上げの専門家（中小企業診断士）の伊丹芳則です。
整骨院さんの『膝の痛み』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
整骨院さんが、『膝の痛み』の相談をおすすめしている店頭看板です。
イラストには、シンプルに『肩こり』、『腰痛』、『膝の痛み』が描かれています。
確かに、どれも悩みの多い症状です。
しかし、イラストと症状だけでは、今は行動できません。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『＞』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
＞首、肩、腰、骨盤、膝
＞悩んでませんか？
＞一度、ご相談下さい
＞『電話番号』
→では、どうして行動できないのでしょうか？
→それは、『現状と行動とが、一致しないから』です。
→多くのお客さんは、何らかの悩みの症状を抱えています。
→しかし、『その悩みが、整骨院に行くべきものか？』までは、分からないのです。
→だから、ほとんどのお客さんが、多少の痛みがあったとしても、先送りします。
→『先送りとは、行動しないこと』です。
→つまり、『現状と行動とが、一致しない』ことになります。
→これを防ぐには、『現状が、どうなのか？』を、より具体的に伝えなければいけないのです。
【変更後看板の文章】
＜例えば＞
◆店頭看板の事例（整骨院の膝の痛み）
痛みを感じることはありませんか？
膝は、毎日の家事や仕事で、大きな
負担がかかっていて、ある時痛みと
なって現れます。
膝の痛みの原因は、レントゲンには
写らない筋肉や筋膜、じん帯などの
硬さです。
だから、膝だけでなく、膝に関わる
筋肉などを柔らかくして、関節のズ
レや骨格のバランスを調整する必要
があります。これは、自分自身では
なかなかできません。
そのままにしてさらに悪い状態にな
る前に、膝の痛みを感じたら、早め
にご相談下さいね！
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→症状だけで呼び掛けるのでなく、『現状と行動が一致できるようにすること』が今回のポイントです。
→そうすると、『早く相談に行かなければいけない』と思ってもらえるお客さんが、一定数出て来ます。
→もちろん、このように『現状と行動が一致できるように伝えた』としても、行動してもらえないお客さんもいるでしょう。
→しかし、頭のどこかで、この看板の情報が入っていたとしたら、痛みがひどくなった時点で、相談に来てもらいやすくなるはずです。
→これは、お客さん次第ですので、こちらから催促はできないでしょう。
→しかし、『お客さんが行動したい』と思えるようにすることは、できるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則