こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『マーケティング』という言葉はよく聞くけれど、『何をすることなのか?』、なかなか分かりません。
分からない一番の理由は、色々な捉え方があるからです。
◆(A)狭い意味で、『そもそも何をすることなのか?』
◆(B)広い意味で、『どこまで広げてすることなのか?』
ここが、ごちゃ混ぜになっているため、分かりにくいのです。
しかし、(A)の『そもそも何をすることなのか?』が分かれば、『マーケティング』は理解しやすいと言えます。
(A)の『そもそもマーケティングは何か?』とは、ズバリ『集めること』です。
特に、『見込み客を集めること』が、メインの活動と言えます。
『見込み客』とは、一般的には、『お店に来てくれそうなお客さんのこと』です。
つまり、まだ商品やサービスを提供していないお客さんになります。
あるいは、『来店回数が1回~2回のお客さん』も、『見込み客』に入れてもいいかもしれませんね。
なぜなら、今、お店が優先的に捉えているお客さんが、継続的に来店される『リピート客』だからです。
(A)の『マーケティング』は、そんな見込み客を、とにかく沢山集めようとします。
なぜなら、見込み客は多ければ多いほど、商品やサービスを買ってもらえそうと思うからです。
この考え方が、今から10年~20年前は、全盛でした。
しかし、今は、ただ沢山集めるだけでの『マーケティング』では、『見込み客』が多くなり過ぎて、『コストパフォーマンス』が悪くなって来ているのです。
ここで言う『コスト』とは、『見込み客を沢山集めるための販促費』や『沢山の見込み客の応対をするための人件費』や『見込み客を沢山集めやすい立地のための家賃』などになります。
では、単なる見込み客でなく、『リピート客を集めるためのマーケティング』とは、どんなものでしょうか?
それが、(B)の『マーケティング』になります。
これは、(A)の『集客だけのマーケティング』と違い、『集客→営業→開発→管理などまで広げたマーケティング』のことです。
例えば、『営業』とは、見込み客に買ってもらうための『接客セールスをすること』になります。
また、『開発』とは、一人ひとりのお客さんに合わせた商品やサービスにするための『商品コンテンツを組み合わせて行くこと』です。
さらに、『管理』とは、タイミングよく購入してもらうための『情報をマネージメントすること』になります。
しかし、このように広げると、『マーケティング』の内容がどんどん分からなくなって来るのです。
どうでしょうか?
このことで、もしも、『マーケティング』が分からなくなったとしたら、原点に戻って下さい。
つまり、『マーケティング』とは、『見込み客を集めること』と意識することが大切です。
もっと言えば、『リピートしそうな見込み客を集めること』になります。
ここが理解できるようになると、『マーケティング』がもっと身近なものに変わって来るはずです。
次回のブログ記事は、お盆明けの8月16日(火)になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則