店頭看板の事例(コンビニ店のコーヒーの値上げ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

コンビニ店さんの『コーヒーの値上げ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

コンビニ店さんが、『コーヒーの値上げ』をお知らせしている店頭看板です。

 

今やコンビニ店のコーヒーの売上げは、喫茶がある飲食店の中でトップになっています。

 

『安くて、早くて、美味しい』と、三拍子そろっているのが人気です。

 

そんな人気の『コーヒーの値上げ』は、コンビニのコーヒーを楽しみにしているお客さんにとって影響が大きいように思います。

 

『ただ単に値上げする』のでなく、さらにコーヒーが楽しめるように『選べる機能』を付加したた所が、さすがですね。

 

この辺りを、もうちょっと詳しくしてみたいと思います。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>『商品名』7/4(月)から

>リニューアル!

>値上げはしますが、

>自分好みのコーヒーの濃さを

>選べたりとさらにパワーUP!

 

 

→まず、『なぜ、値上げしなければいけなかったのか?』を簡単に伝えます。

 

→例えば、『原材料のコーヒー豆や容器等の高騰により、コーヒーを値上げ!』

 

→この後、『でも、ただ値上げをしただけではありません』として、今までと違う機能が付加したことを伝えます。

 

→そして、その内容を分かりやすく伝えるといいでしょう。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(コンビニ店のコーヒーの値上げ)

原材料のコーヒー豆や容器等の高騰
により、コーヒーを値上げ!

でも、ただ値上げをしただけではあ
りません。

好みや時間帯ごとの気分で味わいを
変えたい時に、3つの味わいから選
べる新機能が付きました。

◆『軽め』
やわらかな香り、スッキリな味わい
◆『ふつう』
爽やかな香り、バランス良い味わい
◆『濃いめ』
芳しい香り、コクの深い味わい

挽きたて、淹れ立ての香り高い本格
ドリップコーヒーを、生活シーンに
合わせてお楽しみ下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→円安や輸送費など輸入コストが高くなっている今、コーヒーの値上げは仕方ないのかもしれません。

 

→しかし、『だから値上げします』としないことが、今回のポイントです。

 

→値上げ率は、『10%~20%』になっています。

 

→その値上げ率の中で、『お客さんが、さらにコーヒーを楽しめるようにするのは、何をすればよいか?』

 

→ここを考えるかどうかが、とても大切ですね。

 

→今回は、コーヒーの味わいを、『軽め、ふつう、濃いめ』と選べるようになっています。

 

→このコンビニ店の専用サーバーによるコーヒーの提供は、2013年からです。

 

→この間のお客さんの要望の中から新機能の検討が考えられていたと思われます。

 

→『ただ単に、値上げするだけでない』、この考え方はとても参考になるはずです。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則