こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
漬物店さんの『田楽味噌』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
漬物店さんが、『田楽味噌』をおすすめしている店頭看板です。
シンプルに商品の紹介だけをしています。
できれば、お客さんに興味を引くような投げ掛けがしたいですね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>とても、おいしい
>でんがく味噌
>大根、こんにゃく
>とうふ
→興味を引く一番簡単なやり方は、『お客さんに聞くこと』です。
→例えば、『田楽味噌の由来ってご存知ですか?』
→お店にとっては、当たり前のことでも、お客さんにとっては、分からないことが多くあります。
→そこを、ちょっと投げ掛けるだけで興味を持ってもらえるのです。
→例えば、『田楽とは・・・』
→これを読んで、『へぇ~、そうだったのか!』と思えば、興味を持ったことになります。
→もちろん、これですぐに買ってもらえるとは限りません。
→しかし、興味を持ったことで、買ってもらえるチャンスが増えるのです。
→どのように使えばいいのかを伝えて、最後は、行動の促しをします。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(漬物店の田楽味噌)
田楽とは、平安時代に行われた、田
植え時の豊作を願う伝統芸能に由来
します。
豆腐を切って竹串に刺した様子が、
田楽の『高足』という、1本の竹の
上で舞う姿に似ていることから名付
けられたようです。
具材は豆腐に始まり、こんにゃく、
大根、なす、里いも、しいたけなど
様々の素材で味わえます。
そんな田楽味噌で作る、食卓の一品
やお酒のおつまみは、とてもおいし
いですよ。
自家製なので数に限りがあります。
いいかも思ったらどうぞお早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→商品だけを紹介するのでなく、その由来を伝えることが今回のポイントです。
→由来を伝えることで、お客さんに興味を持ってもらいます。
→なぜなら、そのことで商品が身近なものになるからです。
→そうすると、『食べたい』につながって来ます。
→ちょっとしたことですが、お客さんの感情を刺激することができるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則