今の時代の流れとあなたの前提との間にズレはありませんか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

社長さんは、『自分は正しい』と思って、常に決断しています。

 

なぜなら、『自分は正しい』と思わないと、決断できないからです。

 

社長さんが決断する内容は、『成功と失敗が、50対50』のものが多くあります。

 

この意味は、『成功するか、失敗するか、やってみないと分からないこと』の決断です。

 

逆に言えば、『やらなければ、それすら分からないこと』になります。

 

 

 

そのため、社長さんの決断には、覚悟がいるのです。

 

 

覚悟を持っての決断なので、もしも、良い結果が出なければ、『どこに問題があったのか?』を必死で考えます。

 

 

この時、『決断の基となる前提に、問題があったのではないか?』とは、なかなか考えません。

 

なぜなら、そこがブレると、もう『自分が正しいと思う基準』が、なくなってしまうからです。

 

 

 

例えば、次のような基準がその前提にあったとします。

 

◆(A)『客数が減ってはいけない』

 

◆(B)『商品の点数が減ってはいけない』

 

◆(C)『売上げが、昨年同月より下がってはいけない』など

 

 

 

このような前提で、今までは上手く行っていたから、基準になっているのだと思います。

 

しかし、今、それで良い結果が出ていないとしたら、『この前提に、問題があったのかもしれない』と、思わなければいけないのです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

今の時代の流れと前提との間にズレがあれば、社長さんが、どれだけ『自分は正しい』と思っていても、良い結果は出しにくいのです。

 

 

 

 

では、今の時代の流れと前提との間にズレがあるかどうかを、調べるにはどうすればいいのでしょうか?

 

 

簡単なやり方は、次のような感じの調べ方です。

 

 

(1)まず、現状の数字を出します。

 

例えば、売上げや客数、点数など、比較できるものであれば、何でもいいです。

 

 

(2)次に、今のやり方で、3年~5年間何も変えずにやり続けていたら、『現状の数字はどうなるのか?』を予測します。

 

この時の予測は、直観でもかまいません。

 

 

(3)そして、この予測した数字を出す時に、何か不安を感じたり違和感を感じたりしたら、今の時代の流れと前提との間にズレがあると思って下さい。

 

そのズレが何であるかより、『ズレがあるかもしれない』と気付くことが大切です。

 

 

もしも、『このままでも、何とかやれる』と感じたら、今のやり方をやり続けます。

 

そして、この予測も、毎年やり続けるのです。

 

ある時、『このままでは、マズイ』と違和感を感じたら、すぐに前提を変えます。

 

対応が少し遅れるかもしれませんが、致命傷にはならないはずです。

 

 

 

では、なぜこのようにしなければいけないのでしょうか?

 

それは、社長さんの『自分は正しい』と思う力がとても強いからです。

 

 

ここを理解せず、いきなり『あなたは間違っている』と他人が言ったところで、素直に受け止めてもらえることはありません。

 

 

致命傷になる前に、『今の時代の流れとあなたの前提との間に、ズレがないか?』、早めにチェックしてみて下さい。

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則