こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『人は、変化に弱く、慣れに強い』と言われています。
これは、防衛本能のようなもので、生きて行く上でとても大切なものです。
例えば、季節の変化に対して、暑い夏には汗を多くかき体温を下げ、寒い冬には体を震わせて体温を上げようとします。
この本能には、良い面もあれば、悪い面もあるのです。
例えば、仕事において、現状から変化しなければいけない時も同じになります。
まず、変化のための新しいやり方を、知ることから始まるとしましょう。
しかし、やり方を知ったからと言って、すぐにできるようになるとは限りません。
理由は、スキルがまだ不足していることもありますが、多くは、新しいことへの反発です。
これが、冒頭の『人は、変化に弱く、慣れに強い』になります。
つまり、『変化に弱い』ので、新しいことをやる『変化』を嫌がるのです。
それよりも、今まで慣れ浸しんだやり方を続けようとします。
なぜなら、今までの『慣れ』が強く働くからです。
だから、現状から変化しなければいけない時でも、色々なできない言い訳をします。
例えば、
・『今までやったことがないので、自信がないからできない』
・『時間がないので、新しいやり方を覚えられない』
・『お客さんにイヤな顔をされるので、できない』
など様々です。
確かに、新しいことをやろうとすると、失敗も多くなるし、手間もかかるし、面倒くさいこともあるでしょう。
しかし、これらが一番の原因ではないのです。
一番の原因は、冒頭の『人は、変化に弱く、慣れに強い』になります。
これの厄介なところは、無意識に反応してしまうことです。
本能の多くの反応は、自身の身体や命を守るためのものになります。
しかし、仕事における現状からの変化への反応は、ちょっと意味が違っているはずです。
だから、『人は、変化に弱く、慣れに強い』を、逆に上手く利用します。
『慣れに強い』ところを利用するのです。
例えば、『新しいこと』を、とにかくやってしまいます。
例え、失敗してもかまいません。
『新しいことをやっての失敗は当然』という土壌を作るのです。
そうして、新しいことに早く慣れてもらいます。
始める時は、少し覚悟が必要ですが、とにかくやってもらうのです。
そうすると、少し慣れて来ると、もう元には戻れなくなります。
なぜなら、新しいことに慣れて来ると、今度は元に戻ることが、『新しい変化』になるからです。
少し慣れるまでには、個人差があります。
なので、すぐにできる人もいれば、なかなかできない人もいるでしょう。
それでも、とにかくやって、早く慣れてもらうことが大切だと思って下さい。
もしも、今、変化にストレスを感じていたら、『慣れ』を利用すると上手く行きますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則