『鳥の目』、『虫の目』、『魚の目』で見よう! | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

社長さんは3つの目を持って商売しなければいけないとよく言われます。

 

それは、次の3つです。

 

◆(A)『鳥の目』:物事の全体を見て、事実を数値で把握する

 

◆(B)『虫の目』:一人ひとりを見て、個々の意識や行動を把握する

 

◆(C)『魚の目』:時代の流れを見て、自社の位置を把握する

 

 

 

(A)の『鳥の目』で把握するのは、例えば、(1)『売上げ』(2)『コスト』などがあげられます。

 

この2つのバランスが上手く取れていないと、社長さんが望む利益を上げることができません。

 

だから、もしも、(1)の『売上げ』が上がっていなければ、その原因を把握する必要があるのです。

 

例えば、

 

・『お客さんが来ていないからなのか?』

 

・『商品を上手く売っていないからなのか?』

 

・『売るタイミングがズレているからなのか?』

 

などを、早急に調べなければいけないのです。

 

 

 

また、(2)の『コスト』が上がり過ぎていたのなら、その原因も把握する必要があります。

 

例えば、

 

・『販促費がかかり過ぎているからなのか?』

 

・『人件費や求人費がかかり過ぎているからなのか?』

 

・『家賃や物流費がかかり過ぎているからなのか?』

 

などを調べて、見直すのです。

 

 

このように、全体を『鳥の目』で数値化して見比べると、どこに問題があるのかがつかみやすくなります。

 

 

 

 

(B)の『虫の目』で把握するのは、全体では分かりにくい、一人ひとりの意識や行動です。

 

例えば、(1)『やりがい』や(2)『やりやすさ』などがそれにあたります。

 

 

昔は、(A)の『鳥の目』だけで全体を見ていれば、上手く行っていましたが、今は一人ひとりを見て商売しないと上手く行かなくなって来たのです。

 

 

例えば、お客さんの場合

 

一人ひとりのお客さんによって、意識や行動が違っています。

 

そのため、(1)の『やりがい』や(2)の『やりやすさ』も当然違うのです。

 

だから、目の前のお客さんが、『何にやりがいを感じるのか?』をつかまないと、最適な商品を提供できなくなります。

 

また、例え提供できる商品が決まったとしても、『このお客さんにとって、それはやりやすいのか?』、『やりやすさ』を調整してあげないと、面倒くさがれて先送りされてしまうのです。

 

これは、お店のスタッフさんにも同じことで、それぞれのスタッフさんの『やりがい』や『やりやすさ』を把握する必要があります。

 

 

 

 

最後の(C)の『魚の目』で把握することは、時代の流れです。

 

例えば、今の時代は、30年続いたデフレ経済からインフレ経済に移り変わろうとしています。

 

これは、お金の価値とモノの価値が、真逆になることです。

 

また、情報分野でもソフト面やハード面で、大きく変わろうとしています。

 

 

そんな中、『自社の位置づけは、今のままで適正なのか?』が大きく問われて来るでしょう。

 

もしも、今のままでは成り立たないのであれば、『どのように変化すればいいのか?』などを考えて、早急に環境対応して行かなければいけません。

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

 

このように、3つの目を持って把握して行かないと、今は現状が見えなくなっているのです。

 

『鳥の目』、『虫の目』、『魚の目』で、一度見直してみて下さいね。

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則