こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『できたこと』は、当たり前と思われて、褒められることまずありません。
これは、他人に対しても、自分に対しても同じです。
そのため、『できたこと』が、記憶に残らなくなります。
逆に、『できなかったこと』は、記憶に残りやすいでしょう。
なぜなら、次のような感情を持つからです。
例えば、自分に対しては、
◆悔しい
◆情けない
◆恥ずかしい
◆格好悪い
例えば、他人に対しても、
◆『どうしてできないの?』
◆『何回言ったら分かるの?』
◆『いつも何をやっているの?』
など、自分に対しても、他人に対しても、同じようなネガティブな感情を持つので、記憶に残ります。
仮に、この『できなかったこと』が、その後『できるようになった』としても、『そんなのできて当たり前』と思ってしまうので、イヤな気持ちにさえなるのです。
どうでしょうか?
これでは、実にもったいないと思いませんか?
通常、『できなかったこと』は、どちらか言うとその人にとって、苦手なことが多いです。
その苦手なことを改めるような行動をして、結果的にできるようになったのだから、『そんなのできて当たり前』と思わず、褒めてあげないといけません。
◆『よかったね』
◆『よくやったね』
◆『すごいね』
◆『さすがだね』
などと、褒めてあげることで、苦手なことを改めた努力が報われるのです。
そうすると、褒められたら、嬉しくなります。
例えば、改める努力が、失敗して、失敗して、失敗して、それでもあきらめずにやり続けて、最後の最後でできるようになったとしたら、どうでしょうか?
この時、『そんなのできて当たり前』と思われて、何も言われなかったら、ガッカリすると思いませんか?
そうではなく、『あきらめずに、よくやったね、すごいね』と褒めて、一緒に大喜びしたら、次もまた努力しようと、思うはずです。
このように、『できたこと』を一緒に分かち合うことがとても大切になります。
これは、他人に対してだけでなく、自分に対しても同じです。
よく、『自分にご褒美をあげる』と言われることがあります。
これこそ、自分を自分で褒めてあげることです。
『できたこと』を自分で分かち合います。
これを経験すると、『できなかったこと』に対する苦手意識は少なくなることでしょう。
なぜなら、『できた時の喜び』という感情が記憶に残るからです。
『できても当たり前』と捉えて記憶に残さないのでなく、『よかったね、すごいね』と褒めることで、大きな喜びの記憶を残して下さい。
その後の成長が全く変わって来るはずです。
やることはただ1つ、『できたら褒める』だけになります。
そうすると、人間は勝手に成長して行くのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則