こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『景気が悪い』とよく聞きますが、『景気とは』一体どういう意味でしょうか?
通常、景気とは、売買取り引きなどの経済活動全般の動向を言います。
もっと簡単に言うと、『お金の流れ』のことです。
つまり、『景気が悪い』とは、『お金の流れが悪い』ことを意味します。
これを、現実の商売と照らし合わせると、イメージしやすいでしょう。
大抵、『お金の流れ』が悪くなると、商売は上手く行きません。
しかし、世の中全体の『お金の流れ』が悪くても、商売が上手く行っているところもあります。
どうしてでしょうか?
その理由は、『お金の流れ』以外にも、『景気』を左右するものがあるからです。
それが、『感情の流れ』になります。
つまり、『景気』が悪くて、世の中全体の『お金の流れ』が悪くても、『感情の流れ』が良いと商売が上手く行くのです。
例えば、次の2つのお店で考えてみると良く分かります。
◆(A)『退屈で、つまらないお店』
◆(B)『楽しくて、ワクワクするお店』
あなたが、もしもこのどちらかのお店に続けて行くとしたら、どちらのお店に行くでしょうか?
おそらくほとんどの人が、(B)の『楽しくて、ワクワクするお店』を選ぶことでしょう。
そして、(A)の『退屈で、つまらないお店』は、どうしても必要な時以外は、行かなくなるはずです。
では、世の中には、(A)のお店と(B)のお店とどちらが多いでしょうか?
残念ながら、(A)の『退屈で、つまらないお店』の方が多いのです。
だから、全体の『感情の流れ』が悪くなって、景気も悪くなってしまいます。
これは、世の中全体の『景気』の話です。
しかし、(B)の『楽しくて、ワクワクするお店』では、『感情の流れ』が良くなっているので、『お金の流れ』も良くなっています。
どうでしょうか?
もしも、今、売上げが伸び悩んでいて、『お金の流れ』が悪いと感じていたら、『感情の流れ』が悪くなっているかもしれませんよ!
ここに気付くことができたら、次のことをまず考えてみて下さい。
◆『退屈そうなお店だったとしたら、どうすれば楽しいお店になるだろうか?』
◆『つまらなそうなお店だったとしたら、どうすればワクワクするお店になるだろうか?』
たったこの2つのことを考えるだけで、『感情の流れ』がとても良くなるはずです。
この時のポイントは、お店の『理屈』で良い悪いを見つけて改善するのでなく、お客さんの好き嫌いの『感情』で、居心地の良い体験をしてもらうようにします。
ここができるようになると、お店の雰囲気がごろッと変わって来るはずですよ。
最初はできるところから始めて下さいね。
そして手ごたえを感じたら、それを広げて行くことをおすすめします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則