こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
歯科医院さんの『抜いた歯の治療』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
歯科医院さんが、『抜いた歯の治療』を最後までやりましょうと、言っている店頭看板です。
確かに、最後まで治療することって、大切だと思います。
そのために、ちょっとだけ患者さんに寄り添うことから、始めてはいかがでしょうか?
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>歯を抜いたまま放置は危険です。
>放置すると他の歯が動く?!
>歯は本来、上下の嚙み合わせ
>によってバランスを保ちます。
>『噛み合う歯がなくなったまま』だと
>反対側の歯が出たり、隣の
>歯が傾いてしまいます。
>健康だった歯にまで悪影響が
>及んでしまう為、治療は
>最後まで受けましょう!
→まずは、患者さんに寄り添います。
→例えば、『歯を抜くことのは残念なことですが、痛みから解放されます』
→例えば、『しかし、忙しいからそのうちしようと、そのままにしていると、とても危険なんですよ!』
→このように寄り添いながら、『実は、とても危険なことなのだ』と、さりげなく伝えます。
→その上で、『どんな危険があるのか?』を、具体的に示すのです。
→そして、最後は、行動の促しにつなげましょう。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(歯科医院の抜いた歯の治療)
みから解放されます。しかし、忙し
いからと、そのままにしていると、
とても危険なんですよ!
例えば、
◆噛み合った歯が伸びて、ぐらつい
て来る
◆両隣の歯が動いて、抜けた歯の方
に傾いて来る
◆噛む力が弱くなり、歯周病や虫歯
になりやすくなる
◆嚙み合わせのバランスが崩れて、
顔の印象が変わってしまう
◆息が漏れて発音が悪くなり、コミ
ュニケーションが億劫になる
このように健康な歯に悪影響を与え
るだけでなく、生活面でも不自由な
思いをしてしまうのです。そうなる
前に、最後まで一緒に治療を続けま
しょうね。
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→事実をイキナリ伝えるよりも、一度患者さんに寄り添うことが今回のポイントです。
→こうすることで、患者さんに共感できます。
→共感できると、こちらのメッセージが届きやすくなるのです。
→しかし、共感できずに伝えると、なかなか受け入れてもらえません。
→なぜなら、人間は感情の生き物なので、理屈だけでは動けないからです。
→だから、最後まで寄り添う姿勢を崩さないことが大切だと思います。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則