こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
何かの行動を起こす時、スタートするきっかけとなる問題があります。
では、その問題のゴールはどこにあるでしょうか?
例えば、
◆(A)『とりあえずのゴール』
◆(B)『あるべき姿のゴール』
この2つのゴールがあるとすれば、どちらでしょうか?
おそらく、ほとんどが(A)の『とりあえずのゴール』でスタートしています。
なぜなら、ハッキリとゴールを自覚して、行動することが少ないからです。
だから、『とりあえずのゴール』のようなものになってしまいます。
お店の事例で言えば、例えば、『売上げ』などが、その代表です。
『とりあえず○○○万円の売上げ』をゴールとして、スタートしています。
この場合は、数字としての『売上げ』というゴールが達成すればいいことになるのです。
例えば、販促物を配布する場合は、DMを何枚送付するとか、ポスティングビラを何枚配るとかで、『売上げ』を作ろうとします。
一方、(B)の『あるべき姿のゴール』の場合は、どうでしょうか?
例えば、『自店の商品サービスを通じて、お客さんやスタッフさんに喜ばれるお店になる』というゴールを目指すとしたらどうでしょうか?
この場合は、先程の(A)のように、ただ単に『売上げ』を達成するだけでは、ダメなのです。
『売上げ』を達成したとしても、お客さんやスタッフさんに喜ばれなければ、ゴールが達成したことにはなりません。
これを踏まえて、今、あなたは、(A)と(B)のゴールのどちらを目指しているでしょうか?
このゴールの目指し方で、行動する内容が変わりますし、もう1つ変わるものがあります。
それは、『リスクの捉え方』です。
『リスク』とは、簡単に言うと、『危険なこと』になります。
(A)の『とりあえずのゴール』を目指している時のリスクは、文字通り、『危険損失』です。
だから、危険を避けて、確実にゴールを目指します。
そのために、リスクのあることを極力少なくして、行動するのです。
一方、(B)の『あるべき姿のゴール』を目指している時のリスクは、一言で言うと、『機会損失』になります。
本来やるべきことをやっていれば、巡り合えた機会を、みすみす見逃してしまうことです。
これは、意外と先程の(A)のリスクの近くにあります。
だから、あえてリスクに挑んでいく、行動をするのです。
このように、(A)の『とりあえずのゴール』を目指して、『危険回避』としてリスクを避けて行動するのか、(B)の『あるべき姿のゴール』を目指して、『機会損失』が起こらないようにリスクに挑んで行動するのかが決まります。
あなたが行動を起こす時、スタートは同じでも、目指すゴールが違うと、リスクの捉え方が変わってくることを意識して下さい。
ここが意識できれば、『スタート』、『ゴール』、『リスク』の3つをハッキリできるので、『どんな行動をすればいいのか?』もブレなくハッキリとできますよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則