店頭看板の事例(居酒屋店の鯛カブト蒸し) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

居酒屋店さんの『鯛カブト蒸し』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

居酒屋店さんが、『鯛カブト蒸し』をおすすめしている店頭看板です。

 

『調理長自慢の逸品』の『豆冨と鯛カブト蒸し』と、その他メニューを紹介しています。

 

できれば、他のメニューを省いて、『豆冨と鯛カブト蒸し』だけのメッセージを伝えてみたいですね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>『店名』

>調理長自慢の逸品

>豆冨と鯛カブト蒸し

>ホロホロ食感の優しい味 390円

>・もやしナムル 390円 ・たこ唐揚げ 540円

>・やみつきピーマン 390円 ・いか塩天ぷら 540円

>・ツナわさび 390円 ・揚げたこやき 450円

>・うなぎ串1本 150円 ・牛串焼1本 150円

>※全て税抜き価格です!

 

 

→最初は、『店名』よりも、一番伝えたいことから始めます。

 

→例えば、『今月の料理長自慢の逸品は?』

 

→そして、『豆冨と鯛カブト蒸し ¥429』

 

→この後に、『自慢の逸品が食べたくなるようなメッセージ』を伝えるのです。

 

→それと、このメニューに合うお酒も伝えるといいでしょう。

 

→なぜなら、お酒飲みは、メニューをお酒と一緒に味わいたいからです。

 

→最後は、行動の促しも忘れずに!

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(居酒屋店の鯛カブト蒸し)

今月の調理長自慢の逸品は?
『豆冨と鯛カブト蒸し ¥429』

鯛は、濃厚なコクがある、ふっくら
やわらかな食感が楽しめる白身魚の
王様です。

その濃厚な味をしみ込ませた豆冨が
また美味しい!
鯛のカブトは意外と身が多くついて
おり、骨ごとチューチューと吸うよ
うに食べるのがコツです。

新鮮な鯛のため臭みがないので、冷
えた日本酒との相性バツグン!

『仕事帰りに一杯やりたいな~』と
思ったら、ぜひ注文して下さいね。
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→メニュー表としてお知らせするのでなく、メッセージとしてお伝えすることが今回のポイントです。

 

→『ちょっと一杯やりないな~』と思ってもらえるメッセージが必要になります。

 

→なぜなら、お酒飲みは、ほんの少しのきっかけを求めているからです。

 

→そのためには、『どんな味わいを楽しめるのか?』や『どんなお酒と一緒に飲めばいいのか?』などを伝えて、頭の中でイメージしやすくしてあげます。

 

→最後の行動の促しは、『仕事帰りに一杯やりたいな~』と、お客さんが思っている気持ちを代弁してあげる行動しやすくなるのです。

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則