こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
歯科医院さんの『歯垢の取り除き』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
歯科医院さんが、『歯垢の取り除き』をおすすめしている店頭看板です。
毎月の店頭看板で、お客さんにメッセージを送られています。
これは、なかなかできることではありません。
『お口の中をキレイにして下さいね』という歯科医院さんの想いが伝わります。
このままで十分です。
なので、あえてメッセージの流れが分かるように整理してみますね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>2月
>立春とはまだ名ばかりの寒さが続いています。
>前回お話したプラーク(歯垢)について・・・
>食べカスと思っている方も多いかと思います。
>実際は細菌の塊なんです!
>プラーク1mg中の細菌数は、約10億個と
>いわれています。
>そんな細菌の塊であるプラークは、歯にべっ
>とりくっついているため、うがいで取り除くこと
>はできません。
>歯ブラシを使ってプラークをしっかり取り除き
>ましょう!
→メッセージの流れを簡単に説明すると、『問い掛け』→『答え』→『リスク』→『対策』となります。
→◆『問い掛け』:『歯垢(しこう)を単なる食べカスだと思っていませんか?』
→◆『答え』:『実は・・・』
→◆『リスク』:『そのため・・・』
→◆『対策』:『そうなる前に・・・』
→こんな感じの流れで、書いてみますね。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(歯科医院の歯垢の取り除き)
と思っていませんか?
実は、歯垢は『細菌の塊』でわずか
1000分の1gの中に、10億個
の細菌が集まっているんですよ!
そのため、歯垢が残っていると虫歯
や歯周病のリスクが高くなります。
しかも、歯垢は2~3日するとザラ
ザラした石のような歯石(しせき)
になって、歯ブラシでは取り除けな
くなるのです。
そうなる前に、歯ブラシでしっかり
と歯垢を取り除いて下さいね。
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→店頭看板でメッセージを伝えるには、色々な書き方があります。
→今回のように歯科医院さんの想いを伝えることは、とても重要です。
→その想いを伝えるために、メッセージの流れを知っておくことが今回のポイントになります。
→もちろん、メッセージの流れを知らなくても、想いは伝えられるでしょう。
→それでも、知っておいて損はないはずです。
→そうすると、メッセージの流れを自由に使い分けることができるでしょう。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則