こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
問題を感じた時、その問題は次のどれになるでしょうか?
(1)『行動しなくて起こっている問題』
(2)『行動して起こっている問題』
(3)『行動しても解決しない問題』
この3つのうちのどれでしょうか?
(1)の『行動しなくて起こっている問題』を、『悩み』と言います。
『悩み』は、ほとんどの場合、行動すれば解決する問題です。
だから、まず行動しましょう。
このように言っても、大抵、行動できません。
なぜなら、行動することである程度の痛みが伴うため、覚悟がいるからです。
そのため、悩み続けます。
そういう意味では、問題の約8割が、『悩み』と言ってもいいかもしれません。
それでも、何とか覚悟をして行動したとします。
すると、次の問題が起こるでしょう。
それが、(2)の『行動して起こっている問題』です。
これを、『課題』と呼びます。
この『課題』こそが、『本当の問題』です。
これは、今の行動を続けるだけでは解決しないので、新しい行動が必要になります。
そのために重要な点は、『求める結果につながる原因を見つけること』です。
これを見つけるきっかけの1つが、今現在、『上手く行っている行動』を探します。
どんな問題があったとしても、その近くに必ず上手く行っていることがあるのです。
それがどんなに些細なことでもかまいません。
そのことから、原因を見つけるといいでしょう。
原因が見つかれば、それを解決する行動に変えていけばいいのです。
しかし、『どれだけ行動しても解決できない問題』があります。
それが、(3)で、それを仮に、『条件』と名付けましょう。
この時点では解決しない困難な問題なので、ここは問題と考えず、1つの『条件』にしてしまうのです。
もちろん、自社で解決できなくても、外部の力を借りて、問題を解決できるとなれば、それは、(2)の『課題』になります。
しかし、そこまでする必要がなければ、(3)の問題は、『○○はできない条件』として、問題から外してしまうことも有りです。
(1)の『悩み』が約8割で、(2)の『課題』と(3)の『条件』が残りの約2割とすれば、本当に解決しなければいけない問題は、多くて1割強くらいになります。
このことに気付くことが大切です。
しかし、(1)と(2)と(3)の全てが問題と勘違いしてしまうと、多くの問題に振り回されて、本来取り組まなければいけない問題を見誤ってしまいます。
まずは、今感じている問題を紙に書き出して、3つに振り分けてみて下さい。
そして、(1)の『悩み』は、すぐに行動して下さい。
(3)の『条件』は、今は取り合えずそのままにしておいて下さい。
残りの(2)の『課題』から、優先的に取り組んで、その原因を見つけることから始めて下さい。
このように問題を整理することができると、素早く簡単に問題解決策を見つけ出すことができますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則