こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
予定をしていた結果が達成されなかった時に、『次は、頑張ります』と答えるスタッフさんが多くいます。
この『頑張ります』という言葉は、何となく前向き感があって、答えた方も聞いた方も納得してしまうのです。
しかし、何を頑張るのでしょうか?
ここがハッキリしていない答えでは、何も変わらないのです。
そのため、『次は、頑張ります』と答えたとしても、結果が達成することは少ないでしょう。
だから、『頑張ります』と答えたら、『何を頑張るのですか?』と、ちょっと聞いてみて下さいね。
『何を頑張るのか?』がハッキリしているスタッフさんは、『こんな内容を、こんな行動で頑張ります』と答えます。
しかし、ハッキリしていないスタッフさんは、ほぼ答えられません。
では、なぜ答えられないのでしょうか?
それは、今までと同じ内容を、今までと同じ行動でしようとするからです。
このようなスタッフさんが答える『頑張ります』の本当の意味は、『本来やりたくないことを、仕方なくやらなければいけない』と思っています。
そのため、やりたくないことをやらないといけないので、『頑張ります』いう言葉が出るのです。
だから、もしも『次は、頑張ります』と言ったにも関わらず、予定をしていた結果が達成できなかったとしたら、『次は、もっと頑張ります』と言うだろうし、それでも達成できなければ、『次は、もっともっと頑張ります』と答えるしかありません。
これではいつまでたっても結果を出すことができないのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
それは、スタッフさんが『次は、頑張ります』と答えたら、その言葉を鵜呑みにせず、『現状を一緒に振り返る』必要があるのです。
そのためには、まず『現状は、どのような感じで行動しているのか?』から振り返ります。
これは、『現状の行動を数値化』している方が分かりやすいです。
例えば、1日の行動件数が何件なのか?
例えば、それで、どれだけの件数の結果につながったのか?
例えば、結果につながった行動は、何をしたからか?
例えば、その行動件数を増やすとしたら、どうすればいいのか?
例えば、その行動件数を増やすことで、予定をしている結果件数が達成できるのか?
例えば、もしも達成できなかったとしたら、どんな行動をプラスすれば、達成できるのか?
例えば、そのためには、結果につながる原因を考えて、それを解消する行動は何か?
など、一緒に振り返るのです。
これをすると、結果が出る行動が分かるので、今まで以上に行動件数を増やせます。
そして、結果につながる原因を解消する新しい内容の行動に、チャレンジできるのです。
その上でこれらの行動を頑張れば、良い結果につながります。
どうでしょうか?
もしも、スタッフさんから『次は、頑張ります』と言われたら、今回のブログ記事を思い出して下さいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則