こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
薬局店さんの『虫刺され薬』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
薬局店さんが、『虫刺され薬』をおすすめしている店頭看板です。
イラストの使い方が上手いので、とてもイメージしやすくなっています。
しかし、どうしても気になるのが、商品目線のところです。
少しだけ、お客さん目線を入れてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>ダニ、ノミ、ムカデ、クラゲ
>などによる虫さされ、かゆみを
>しっかり治療する
>『商品名』
>スーッとする強い清涼感
→お客さん目線にするには、まず『誰に、おすすめしているのか?』をハッキリさせます。
→例えば、『虫に刺されると、なかなか治らないあなたに』
→たったこれだけで、お客さん目線になるのです。
→そして、『かゆみが1週間以上、断続的にぶりかえすことはありませんか?』
→とすれば、『そうそう、あるある』と思ってもらえます。
→そんなお客さんに、『かゆみの原因』や『やってはいけないこと』などを伝えて、今回の『商品名』をおすすめすればいいのです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(薬局店の虫刺され薬)
あなたに
かゆみが1週間以上、断続的にぶり
かえすことはありませんか?
これは、虫の唾液や毒に対して、白
血球などの免疫作用が引き起こすア
レルギー反応です。
なので次のような毛細血管に広がる
ことは絶対にやってはいけません。
◆かかない
◆たたかない
◆温めない
そうではなく、まずは『商品名』を
塗りましょう。スーッとする強い清
涼感が、かゆみをやわらげて、治り
を促しますよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→商品目線でなく、お客さん目線のメッセージを伝えることが今回のポイントです。
→こうすることで、『これって、私のことだ!』と感じてもらいます。
→極端な話、『これって、私のことだ!』と感じてもらわなければ、商品が売れないといっても、過言ではありません。
→なぜなら、今は、情報があまりにも多過ぎて、『何が、自分にとって良い情報なのか?』がハッキリしないからです。
→だから、単なる商品目線の情報ではなく、お客さん目線の情報が必要になります。
→ちょっとしたことですが、このひと手間で反応が変わるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則