こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
今、アイデアを出すことが求められています。
なぜなら、現状のまま何も変えずに、お店を続けられないからです。
しかし、アイデアはただ出すだけではいけません。
アイデアを出して、決めて、実行することが必要です。
そこで、それぞれの段階で、『何がポイントなのか?』を伝えたいと思います。
まず、(1)『アイデアを出す段階』のポイントは、次の原則が重要です。
◆『アイデアを出した人が、必ず実行しなくてもいいこと』
この原則がないと、自由なアイデアがなかなか出て来ません。
なぜなら、『変なアイデアを出すと、その責任を取らなければいけない』と思ってしまうからです。
こうなると、アイデアを出すことを、どうしても躊躇してしまいます。
それと、アイデアは、『今までにないもの』を考えないことです。
そうではなく、次のことが重要になります。
◆『今までにあるものと、今までにあるものとを組み合わせること』
例えば、『今までにある商品と、今までにあるサービスを組み合わせる』のです。
『今までにあるサービス』は、付加価値としてその都度提案していたものを、『今までにある商品とセット』します。
そうして、それの内容を分かりやすく言い表した『ネーミング』を付けるという、アイデアの出し方です。
そのきっかけを見つけるためには、次のようなことを意識します。
◆『本来あるべきものがない、あるいは、本来ないべきものがあること』
このような現状をしっかりとチェックしていると、アイデアのきっかけになることが多いです。
次に、(2)『アイデアを決める段階』のポイントは、次のようになります。
『アイデアを出す段階』では、とにかく多く出すことが重要です。
しかし、『アイデアを決める段階』では、『どれが有効なのか?』を、見極める必要があります。
これが、意外と難しいと言えるでしょう。
なぜなら、ほとんどのアイデアが、上手く行くかどうか分からないものばかりだからです。
だから、大抵、社長さんが決めることが多くなります。
何の確証もないままで決めるのですから、覚悟を持って決めれるのは、社長さんしかいないのです。
しかし、いくら社長さんだったとしても、『これでよいのか?』、『他にもっとよいものがあるのではないか?』と、常に不安がよぎります。
この決断の重圧に負けずに、躊躇せず決断することが重要なのです。
そして、(3)『アイデアを実行する段階』でのポイントは、次のようになります。
それは、
◆『アイデアは必ず売上げの数字につなげること』
これをしなければ、いくらアイデアを出して、決めたとしても、結果が分からないので評価ができないからです。
『売り上げにつなげること』は、違う言い方をすれば、『お客さんに喜ばれること』と言えます。
そうすると、アイデアの評価ができるので、次の対策が打てるようになるのです。
なので、アイデアを出して、決めたら、目安となる目標の達成を意識しながら、みんなで実行して行きましょう。
これが、『アイデアを出して、決めて、実行する』ことになります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則