こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
婦人服店さんの『秋物入荷』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
婦人服店さんが、『秋物入荷』をお知らせしている店頭看板です。
コスモスの花のイラストと、とてもよく目立ちます。
看板の構成は、『店名』からスタートです。
そのため、どうしても商品中心のお知らせになってしまいます。
同じ内容でも、『誰に』からのスタートにすると、お客さん中心に変わるでしょう。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>『店名』
>『営業時間』
>今から着用OK
>秋物入荷しています!
>新しい季節に向けて
>お洋服選びは
>いかがですか?
→まずは、『誰に』をハッキリさせます。
→例えば、シンプルに、『秋物をお探しのあなたに』でもかまいません。
→こうすることで、お客さんに寄り添ったメッセージを伝えることができます。
→例えば、『9月は、秋の新作が出揃う季節で、お気に入りを見つけるチャンスなんですよ!』
→この情報は、プロでは当たり前ですが、お客さんは知らない人が多いです。
→この後、どんな秋物があるのか、紹介します。
→最後は、行動の促しです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(婦人服店の秋物入荷)
9月は、秋の新作が出揃う季節で、
お気に入りを見つけるチャンスなん
ですよ!
◆長袖が恋しくなる秋口から春先に
かけてつかえるロングTシャツ
◆秋冬にピッタリのさらりとした薄
手のニット
◆柔らかくて肌触り抜群のふんわり
ワンピースなど
オンラインショップで人気の刺繍ア
イテムや今から使える秋物アイテム
を沢山入荷しています。
『どんな秋物があるのかしら』と思
ったら、見るだけでもぜひ店内へ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『店名』から始めるのでなく、『誰に』から始めるのが今回のポイントです。
→たったこれだけで、お店からの商品情報からお客さんに届きやすいメッセージになります。
→なぜなら、お客さんの興味に寄り添っているからです。
→お客さんは、商品そのものには興味はありません。
→しかし、自分が気に入るかもしれない商品には興味を示すのです。
→だから、ここを刺激してあげます。
→そうすると、『ちょっと見て行こうかしら』と、なりやすいのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則