こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
クリーニング店さんの『汗ぬきクリーニング』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
クリーニング店さんが、『汗ぬきクリーニング』をおすすめしている店頭看板です。
『汗ぬきクリーニング』の良さを上手く伝えていて、とてもいい看板だと思います。
ここまでできれば、もうちょっと絞りこんで、お客さんの気持ちに寄り添ってみたいですね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>真夏 スーツで働く皆様へ
>『汗ぬきクリーニング』すると涼しく
>感じるってご存知ですか?
>汗で目詰まりした繊維が解消され
>使用するアミノシリコンの効果で肌触り
>サラサラ、べとつきなし!
>是非1度 お試しを!
→絞り込むには、まず、『皆様へ』を『あなたに』にします。
→一見どちらでも同じように感じますが、実は、全く違うのです。
→『皆様へ』と投げ掛けると、どうしても『他人事』になります。
→しかし、『あなたに』と呼び掛けると、『自分事』になりやすいのです。
→なので、『真夏でもスーツが必要なあなたに!』とすることで、そのようなお客さんを刺激します。
→しかし、ここで不安がよぎるので、『皆様へ』としてしまうのです。
→これは、感覚的なものなので、不思議ではありません。
→では、なぜそのように感じるのでしょうか?
→それは、『見込み客数が減る』からです。
→『こんなあなたに!』と絞り込んだ瞬間に、『見込み客数』は確実に減ります。
→しかし、『成約率が高くなる』ので、『成約数』は確実に増えるのです。
→なので、ちょっとしたことですが、結構、ここにこだわっています。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(クリーニング店の汗ぬきクリーニング)
汗でベタベタまとわりつくのは仕方
がないと、あきらめていませんか?
汗は、繊維を目詰まりさせ、ゴワゴ
ワやべたつきの原因を作ります。
しかし厄介なことに通常の洗い方で
は、汗はなかなか落ちないのです。
そんな時は、汗ぬきクリーニングを
プラスすると目詰まりしていた繊維
を元の状態に戻すことができます。
肌触りがサラサラになって着心地が
良くなるだけでなく、あなたの印象
も良くなることでしょう。
『べたつきが出だしたな~』と感じ
たら、早めにお手入れして下さい!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『商品の良さを伝えること』ができるようになったら、今度は、『お客さんの気持ちに寄り添うこと』を意識するのが今回のポイントです。
→お客さんの気持ちに寄り添おうと思うと、ハッキリとしたお客さんをイメージして伝えるようになります。
→そうすると、そんなお客さんにメッセージが刺さるので、成約率が高くなるのです。
→極端な話、売上げ点数だけを狙うのなら、『割引き』を使った刺激の方が多く取れるかもしれません。
→しかし、それでは、点数は取れても、その後が『シンドイ』だけなのです。
→もちろん、お客さんにもあまり喜ばれません。
→それでは、『汗ぬきクリーニング』する意味が半減してしまうのです。
→本来の意味は、クリーニング店にしかできないことで、お客さんに喜んでもらうことになります。
→どうでしょうか?
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則