こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
食品雑貨店さんの『お中元』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
食品雑貨店さんが、『お中元』をおすすめしている店頭看板です。
お中元とは、日頃お世話になっている方に、半年間の感謝の気持ちと、健康を願う気持ちを伝える風習になります。
関東は7月15日まで、関西は8月15日までのようです。
ルーツは、中国の風習で、1月15日を『上元』、7月15日を『中元』、10月15日を『下元』として、厄を払う日とされていました。
『お中元』を過ぎると、『暑中見舞い』や『残暑見舞い』となるようです。
できれば、メッセージとして届けてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>会いたい想いを
>ギフトに贈ります。
>夏のお中元
→まず、投げ掛けからスタートします。
→例えば、『今年もお中元の季節が・・・』、『昨年からの自粛ムードで、直接会えなくなったあの人に、気持ちを込めた贈り物をしてみませんか?』
→この後、『お中元』をすることによる、ちょっとした楽しみも伝えます。
→その上で、『お中元』の目的や内容を伝えればいいでしょう。
→最後は、やっぱり行動の促しです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(食品雑貨店のお中元)
昨年からの自粛ムードで、直接会え
なくなったあの人に、気持ちを込め
た贈り物をしてみませんか?
お中元がきっかけで連絡を取り合う
楽しみもありますよ!
日頃の感謝と夏場の健康を願うあな
たの気持ちを伝えましょう。
フルーツジュースや洋菓子、アルコ
ール飲料など、他店にない贈り物を
沢山ご用意しています。
ぜひ店内で、お確かめ下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『お店の想いを伝える』のではなく、『お客さんの想いを伝えるメッセージにすること』が今回のポイントです。
→メッセージにすることで、自分事になります。
→そうすると、『どうしようかな?』と、考え出すのです。
→ところが、『お店の想いを伝える』と、どうしても他人事になってしまいます。
→ちょっとしたことですが、大きな差となるでしょう。
→もちろん、このメッセージでは、自分事にならないお客さんもいます。
→だから、繰り返しメッセージを送り続けることで、一番反応が良いメッセージを見つけるのです。
→そうすると、ほぼ毎年、そのメッセージで反応があることでしょう。
→そうなると、そのメッセージがあなたのお店の財産になるはずです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則