こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
ほとんどの社長さんは、望みと悩みの両方を持っています。
なぜなら、望みと悩みには次のような関係があるからです。
それは、
◆『望みはある、でも上手く行動できないから、悩みを持つ』
どうでしょうか?
あなたもそうではありませんか?
例えば、今、売上げが下がり、資金繰りが苦しくなるという悩みがあるとします。
この時の望みは、『目先の売上げを上げたい』と思うことです。
しかし、『目先の売上げ』を無理上げようとして、余計に資金繰りか悪化することが多いでしょう。
そのため、仕方なく銀行等の金融機関で借入金をしてしまいます。
悲しいかなこの借入金の返済負担が、さらなる悩みになるのです。
どうでしょうか?
このような悩みは、社長さんの多くが経験しています。
では、この社長さんの『本当の望み』は何でしょうか?
例えば、『できるなら借入金をせず、無借金で経営したい』とします。
もしも、そうだとしたら、『借入金をせず、無借金で経営できる行動』をすればいいのです。
しかし、『望みはあるが、上手く行動できないから、悩みを持つ』ことになります。
だから、ずっと資金繰りで悩むのです。
では、なぜ上手く行動できないのでしょうか?
それは、借入金をしている銀行等の金融機関から、『失敗を許さない、変なプレッシャー』を掛けられるからです。
銀行等の目的は、『滞りない返済のため』で、その目的のために、社長さんへプレッシャーを掛けて来ます。
これは、銀行等からすると、当然と言えば当然のことです。
しかし、社長さんの目的は違います。
例えば、
◆『お客さんに喜んでもらうため』
◆『スタッフさんに楽しく働いてもらうため』
◆『自分を含めスタッフさんの家族に喜んでもらうため』
こんな感じだったとします。
そのための望みが、『借入金をせず、無借金で経営したい』です。
このようにちょっと考えて、『本当の望みとその目的』がハッキリしたとしたら、後は行動するだけになります。
不思議なことに、『本当の望みとその目的』がハッキリしたら、前向きな気持ちになるのです。
先程の『目先の売上げを上げる』時のような後ろ向きな気持ちではありません。
前向きな気持ちになると、勇気を持って悩みに向き合えます。
今回の悩みの原因は、『資金繰りの悪化』、『借入金の増加』です。
この原因を解消するには、ズバリ『利益を上げること』になります。
例えば、『1円でも利益を上げること』を、最初の目標にすればいいのです。
このように言うと、『1円の利益なんかでは、何も変わらない』と考えてしまいます。
ところが、『毎日、1人ひとりが、1円の利益を上げよう』と取り組めば、『利益を上げる習慣が身に付く』のです。
この『習慣作り』が大切になります。
この『習慣作り』ができると、『コストダウン』や『値上げ』、『高単価商品の導入』、『リピート客重視の接客』や『来て欲しいお客さんの集客』など、スタッフさんを巻き込んで、『利益を上げること』ができるようになるのです。
最初は、『たった1円の利益』ですが、そのうち大きな利益となって帰って来ます。
そうなると、『望みを叶える行動』ができるようになるので、悩みが悩みでなくなるのです。
・今、一番の悩みは何なのか?
・本当の望みは何なのか?
・望みの目的は何なのか?
・習慣作りの目標は何なのか?
・やり抜く行動は何なのか?
これらをハッキリさせると、上手く行動できるようになりますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則