店頭看板の事例(ベーカリー店のご案内) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

ベーカリー店さんの『ご案内』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

ベーカリー店さんが、『スクラッチベーカリーのお店をご案内』している店頭看板です。

 

『スクラッチベーカリー』とは、店舗に併設された工房で、粉から生地を仕込むなど全行程を行うパン屋さんのことを言います。

 

この辺りを少し付け加えてみたいですね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>BAKERY

>100円ベーカリー

>スクラッチベーカリー

>生地からこねてます。

>(イラスト)

 

 

 

→まず、『スクラッチベーカリー』のことを伝えたいですね。

 

→例えば、素直に、『スクラッチベーカリーってご存知ですか?』と問い掛けてみます。

 

→そして、その説明をすればいいでしょう。

 

→その上で、『スクラッチベーカリーの良さ』を伝えます。

 

→それと、『なぜ低価格でできるのか?』を簡単に伝える方がいいですね。

 

→最後は、最初の行動を促しましょう。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(ベーカリー店のご案内)

『スクラッチベーカリー』って、
ご存知ですか?

店舗に併設された工房で、粉から生
地を仕込み、形を作り、発酵させて
焼き上げるなど、パンを作る全ての
工程を行うパン屋さんのことです。

※職人が、生地からこねています!

そのため、その日の天候や気温、水
温に合わせて職人の経験で調整でき
るので、その日の一番良い生地が作
れることが魅力です。しかも、販売
量に合わせて工房で仕込めるのでム
ダがなく、低価格で美味しいパンを
自信を持って提供できます。

ほぼ100円です。どんなパンがあ
るのか店内を覗いてみて下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→お客さんが知らない専門用語は、避けるか、しっかり説明することが今回のポイントです。

 

→その場合の一番簡単なやり方が、『〇〇って、ご存知ですか?』になります。

 

→これを投げ掛けると、説明がとてもやりやすいです。

 

→今回のように、文章だけでなく、イラストも使うとより分かりやすくなりますね。

 

→もう1つ説明しなければいけないことが、『低価格の理由』です。

 

→これをすることで、『手間をかけたパンが低価格でできる』ことで、このお店の強みが伝わります。

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則