こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
今は、情報があふれています。
そのため、『自分にとって、どの情報が有益なのか?』、判断できないお客さんが多いです。
判断できないと、ほとんどのお客さんは先送りしてしまいます。
つまり、現状のまま何も変えず、同じことを繰り返すのです。
判断できないのは、『情報処理のやり方』が上手くできないお客さんほど、起こりやすくなります。
では、『情報処理のやり方』を上手くするには、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは、次の3つです。
それは、
◆(1)『インプット』
◆(2)『整理・分析』
◆(3)『アウトプット』
この3つになります。
この3つの中で、特に分かりにくいのが、(2)の『整理・分析』です。
冒頭でも言った通り、今は、情報があふれています。
これは、(1)の『インプット』が過剰に多いと言うことです。
ここが多いと、(2)の『整理・分析』がしっかりできないので、『自分にとって、どの情報が有益なのか?』がハッキリしません。
特に、『整理』の部分が大切です。
『整理』とは、『必要な情報を残し、不要な情報を捨てること』を意味します。
不要な情報をしっかり整理すると、残った必要な情報だけになるので、『分析』しやすくなるのです。
『分析』のポイントは、
・『何が有益なのか?』
・『なぜ有益なのか?』
・『どんな有益な結果につながるのか?』
などの新しい解釈を分かりやすくします。
そして、(3)の『アウトプット』で、具体的に、
・『何をすればいいのか?』
・『どの商品を買えばいいのか?』
・『その商品をどう使えばいいのか?』
などがハッキリして、とても判断しやすくなるのです。
このような『情報処理のやり方』を身に付けると、どれだけ情報があふれても、何も心配はいりません。
しかし、悲しいかな、これができる人はほんのわずかです。
では、その他の『情報処理のやり方』が苦手な人に対して、企業はどのように対応しているのでしょうか?
その一例が、『オンライン』でよく見られる『プラットフォーム企業』です。
『プラットフォーム企業』とは、商品やサービスを集めた場所を、オンライン上で提供している企業のことを言います。
例えば、『アマゾン』や『楽天市場』、『アップル』や『グーグル』など、(3)の『アウトプット情報』を無償で提供していることが多いでしょう。
このサービスが便利だと思ったお客さんは、無償なので、『自分の基礎情報』を伝えることを条件に、入会登録するのです。
そして、その後も、『検索履歴』や『購入履歴』を残します。
これが、(1)の『インプット情報』になるのです。
これらの情報からこのお客さんの傾向を、(2)で、『整理・分析』します。
この後、(3)の『アウトプット情報』として、今度は『プラットフォーム企業』から誘導しているのです。
このようにされたお客さんは、自分の傾向をよく理解してくれるので、無意識に便利だと感じてさらに使い続けます。
このような『プラットフォーム企業』の考え方は、何もオンラインだけの話ではありません。
オフラインのお店でも、お客さんの傾向をよく理解して、便利だなと感じてもらえる『プラットフォーム企業』のような考え方はできるのです。
ここに気付くと、お客さんに喜んでもらえながら、商品やサービスを買ってもらいやすくなりますよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則