こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
飲食店さんの『おろしとんかつ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
飲食店さんが、夏場に『おろしとんかつ』をおすすめしている店頭看板です。
食欲不振になりやりやすい夏場は、食べるものに困ります。
それなのに、『えっ、とんかつ?』と思うかもしれません。
しかし、『とんかつ』は疲労回復に良いので、実は、夏場にぴったりな食べ物なのです。
この辺りを付け加えてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>なつ日だから
>おいしい
>おろしとんかつ
>690円
→まず、夏場は食欲不振になるお客さんに、問い掛けることで共感します。
→例えば、『暑い日が続くと食欲がどんどん落ちたり、冷たいもので胃腸に負担がかかったりしていませんか?』
→この後、『おろしとんかつ』につなげます。
→そして、『えっ、とんかつ?と思うかもしれませんが・・・』と、お客さんの声を代弁するのです。
→『なぜ、おろしとんかつなのか?、その理由を伝えます。
→最後は、もちろん行動の促しです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(飲食店のおろしとんかつ)
たり、冷たいもので胃腸に負担がか
かったりしていませんか?
そんな時は、とんかつを大根おろし
でさっぱりと頂くといいですよ!
『えっ、とんかつ?』と思うかもし
れませんがとんかつはビタミンB2
が豊富で疲労回復に必要な栄養素が
沢山含まれています。また大根おろ
しは、消化を助ける働きがあるため
胃腸の疲れを感じる方に、ピッタリ
なのです。
『おろしとんかつ』 ¥690
暑い時こそ、とんかつを!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『ただ、おすすめする』のでなく、『なぜ、おすすめするのか?』、根拠を示すことが今回のポイントです。
→お客さんは、自分の常識と違うことを言われると、『えっ、本当なの?』と、不安になります。
→この不安は結構強く、ここが無くならないと、まず行動しません。
→だから、根拠を示さなければいけないのです。
→そうすると、『なるほど、そういう理由があるのか!』と、納得してもらえれば、逆に興味を持ってもらえます。
→もちろん、全てのお客さんがそうなると限りません。
→それでも、一定数のお客さんは、理解してもらえます。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則