こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
テレビでクイズ番組がやけに増えているように感じます。
高レベルの専門分野の問題を出して、高学歴のゲストが答えるものや、低レベルの常識的な問題を出して、芸人やタレントがおバカな回答をするものまで様々です。
どちらも、『これは、何でしょうか?』が基本のクイズ形式になります。
早押し問題なら、『ピンポン』を押して、一番早い人が答え、書き込み問題なら、パネルやボードに書いて答えることが多いでしょう。
どちらもそれなりに見続けてしまいます。
では、どうして見続けてしまうのでしょうか?
理由は2つあります。
1つは、昔からの学習で、『質問されたら、答えを考えてしまう』習慣があるからです。
だから、次から次へ出て来る質問に対して、見続けてしまうと思います。
もう1つは、人間には2つのタイプがあるからです。
それは、
◆(A)『知識タイプの人間』
◆(B)『行動タイプの人間』
この2つで、圧倒的に(A)のタイプが多いです。
(A)のタイプは、『自分は、何を知っていて、何を知らないのか?』が気になり、それをチェックすることに興味を持ちます。
そして、『何となくの知識を得ることで満足するタイプ』です。
だから、このタイプの人を満足させるために、テレビのクイズ番組が増えているのだと想像します。
このタイプの人にとって、『知識は、自分が納得するためのもの』と考えていることでしょう。
一方、(B)のタイプは、『行動するには、何を知らなければいけないのか?』をチェックし、『自分が行動に移すことで満足するタイプ』です。
だから、自分が求める結果を得ようとすると、まず、『その結果を決める原因を知ろう』とします。
そして、『その原因を解消するための行動を探そう』とするのです。
そのため、『知識は、自分が行動するためのもの』と考えています。
このことから、これをお客さんに応用することができるのです。
例えば、(B)の『行動タイプのお客さん』は、こちらが何もしなくても、自ら行動して商品サービスを買ってくれる人が多いでしょう。
このようなお客さんばかりだったらいいのですが、このようなタイプのお客さんは、圧倒的に少ないです。
だから、(A)の『知識タイプのお客さん』を、行動するように刺激しなければいけません。
その手順は、(B)のタイプのお客さんがやっていることを、こちらがやってあげるのです。
例えば、
◆(1)『まず、お客さんに現状の問題で問い掛ける』
◆(2)『次に、その原因をズバリ言い切り、結果を示す』
◆(3)『その上で、原因を解消する対策を伝える』
◆(4)『必要ならば、対策の実績事例を示す』
◆(5)『最後に、行動を促し、背中を押す』
こんな感じの流れを作ります。
特に(A)のタイプのお客さんには、(1)の『問い掛け』を繰り返し伝えることが大切です。
そうすると、先程のクイズ番組と同じ効果になります。
なぜなら、繰り返し伝えていると、必ず見続けてもらえるからです。
その結果、自分に関心がある問題に出会うと、反応してもらえます。
どうでしょうか?
このような意識を持って、クイズ番組を見ていると、結構参考になることが多いですよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則