こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
発酵食品店さんの『ぬか漬けとキムチ』に関する気になる店頭POPの事例を紹介します。
【現状の店頭POPの書き方】
【コメント】
発酵食品店さんが、『ぬか漬けとキムチ』をおすすめしている店頭POPです。
この時期の『免疫力アップ』は、興味のあるキーワードになりますね。
折角のいいキーワードを持つ発酵食品なので、ここをもっと生かしたいですね。
そのために有効な手段が、投げ掛けになります。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状POPの文章】
>免疫力アップの発酵食品 みそ、漬物
>キムチ
>はくさいの田舎漬
>茄子、きゅうりのぬか漬
>昔ながらの醸造の当店の体に良い
>お味噌おすすめします
>原料 国産 うす塩です
→では、どのように投げ掛ければいいのでしょうか?
→例えば、『ぬか漬けやキムチなどの発酵食品を、どれくらい食べていますか?』とするのはどうでしょうか?
→その答えとして、例えば、『実は、発酵食品には免疫力をアップさせる効果があるんです』とするのです。
→このような投げ掛けをすると、『そう言えば、あんまり食べていないな』と、考えるお客さんが出て来ます。
→さらに、『なるほど、免疫力アップのために、食べた方がいいかも』と、現状にちょっとだけ疑問を持ち始めるのです。
→そうしたら、その理由や説明を続けます。
→そして、最後に感情をちょっとだけ刺激して、行動を促すのです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(発酵食品店のぬか漬けとキムチ)
どれくらい食べていますか?
実は、発酵食品には免疫力をアップ
させる効果があるんです。
ぬか漬けやキムチなどに含まれる植
物性乳酸菌は、生きたまま腸に届く
ので、善玉菌を活性させ腸内環境を
改善してくれます。そのため、毎日
ほどよく食べ続けることで免疫力が
アップするのです。
こんな時期だから、免疫力が気にな
るなあ~と思ったら、食卓に一品お
加え下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→お店が言いたい『答え』をいきなり言うのでなく、まずは『投げ掛けをして、答えを言う』ことが今回のポイントです。
→このような文脈で伝えると、お客さんの解釈が変わり、考え始めます。
→この『考え始めてもらう』ことが大切で、ちょっとでも考えると、例え、その答えがすぐに出なくても興味を持ち始めるのです。
→さらに、『なぜ、免疫力が上がるのか?』の理由と、『どれくらい食べればいいのか?』の内容を知ると、もう現状ではいられなくなります。
→そうしたら、感情を刺激しながら、そっと背中を押せば買ってもらえるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則