こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
社長さんに、『お金が欲しいですか?』と聞くと、『はい、欲しいです』と答えられます。
しかし、最初は、『欲しい』と願っていても、そのための行動がイヤだと、結局、『ムリ』とあきらめてしまうのです。
これは、『願うこと』と『行動すること』が、違う部分で反応するからでしょう。
だから、『どれだけ、お金が欲しい』と願っていても、『その達成のための行動』を躊躇してしまうのです。
しかも、一旦躊躇してしまうと今度は、『今は忙しいから、できない』、『よく分からないから、できない』、『うちでは無理だから、できない』と、できない理由を言い出すのです。
では、どうして躊躇してしまうのでしょうか?
それは、『今までの解釈が邪魔をする』からです。
例えば、『もっとお金が欲しいから、今よりもっと時間を掛けて稼がなければいけない』と、解釈してしまいます。
これは勘違いで、実際はそうではありません。
なぜなら、お金を稼ぐために、時間はそんなにかからないからです。
ところが、『今までの解釈が変わらない』人は、『今までの解釈を変えるだけで、お金が稼げるのなら苦労はしない』と。
さらに、『もしも、そんな方法があるのなら、そのやり方を教えて欲しい』
この解釈そのものが勘違いなのですが、このことに気付きません。
大切なのは、『やり方』を教えてもらうことではなく、『考え方』を変えることにあります。
例えば、『今より時間を掛けなくても、売る力を身に付ければお金が稼げるようになる』と考えるのです。
このように伝えると、『もしも、そんな売る力を身に付ける方法があるのなら、そのやり方を教えて欲しい』と、また言われます。
これも、先程と同じように、その解釈そのものが勘違いなのです。
もう一度言うと、ポイントは『やり方』を教えてもらうことではなく、『考え方』を変えることにあります。
例えば、
◆(A)『何を、どのような流れで伝えれば、売れるのか?』
◆(B)『誰の背中を、どのように押せば、売れるのか?』
『これを、自分で考えることが大切である』という『考え方』です。
このように伝えると、『自分で考えるのは、何だか面倒くさそう、邪魔くさそう』と思った人は、『売る力』が身に付かない人になります。
そうではなく、『なるほど、そうか、それを考えればいいのだな』と思った人は、『売る力』が身に付く人です。
さて、あなたはどちらでしょうか?
『考え方』を変えると、全く新しい解釈に変わります。
だから、お金が稼げるのです。
それでも、全く、『考え方』が変わらない人もいるでしょう。
しかし、極端な話、今までの解釈が勘違いであったと気付き、実際に『売る力』を身に付けようと考えた人だけが、もっとお金を稼げばいいのです。
そのヒントは、先程の質問になります。
◆(A)『何を、どのような流れで伝えれば、売れるのか?』
◆(B)『誰の背中を、どのように押せば、売れるのか?』
この機会に、一度考えてみて下さいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則