こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
ラーメン店さんの『つけ麺』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
ラーメン店さんが、自家製面で濃厚鶏がらスープの『つけ麺』をおすすめしている店頭看板です。
こだわりが強いと、どうしても商品重視で書いてしまいます。
気持ちはよく分かりますが、ちょっとだけお客さん目線も入れて欲しいですね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>・こだわりの自家製麺
>・濃厚鶏がらスープ
>◎四川麻辣つけ麺
>☆山椒とラー油の辛さが癖になる辛つけ麺です。
>◎ちょい辛、中辛、大辛、鬼辛
>※追い飯付き!
>(小)200g 850円
>(並)250g 900円
>(大)350g 950円
>(特大)450g 1000円
→お客さん目線を入れるには、『お客さんの素朴な疑問』を投げ掛けるといいでしょう。
→例えば、『つけ麺は、なぜ麺を水で絞めて、別盛りしていると思いますか?』
→こんな感じで投げ掛けて、その答えを伝えるのです。
→たったこれだけで、『へぇ~、なるほど、そうだったのか』となります。
→なぜなら、お客さんは、『つけ麺』のことをそこまで考えずに、普段食べているからです。
→まあ、別に知らなくてもいいことなのですが、この後商品につなげて行けば、さらに関心を持ってくれることでしょう。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(ラーメン店のつけ麺)
盛りしていると思いますか?
それは、水で引き締めることで舌触
りやのど越しを良くし、コシのある
太麺の味を引き立たせるためです。
麺を味わうために、濃い目のスープ
を調整するのがコツで、スープが冷
めないように一口で素早く食べると
さらに美味しくなります。
今月のオススメ!
『四川麻辣つけ麺』

自家製麺と濃厚鶏がらスープが自慢
山椒とラー油の辛さが癖に!最後に
ぶっこむ追い飯も楽しみの1つ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→商品重視でなく、お客さん目線も入れることが今回のポイントです。
→特に、『お客さんの素朴な疑問』に答えると、普段何気なく食べていた『つけ麺』に深みが出て、さらに美味しく感じます。
→『お客さんの気分』とは、そんなものです。
→だから、『良い気分』にしてあげられる情報を伝えましょう。
→それと、『つけ麺の何を味わえばいいのか?』、『どのように味わえばいいのか?』を、さりげなく伝えてあげると、意外とその通りの感じ方ややり方をされます。
→このようにすると、お客さんと上手く共有していけますので、より関係が深まることでしょう。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則