100人に1回喜んでもらう想いと、1人に100回喜んでもらう想いと、どちらが近いか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。



『お客さんの喜ぶ顔を見ながら、自分の年収を上げたい』という社長さんがいたとします。

 

とても分かりやすく、力強い想いです。

 

ここに数字が入ると、もっとリアルな想いになります。

 

 

例えば、『自分の年収を1000万円』としてもいいでしょう。

 

このように『年収』は、比較的数字にしやすいですので、自分が目指すゴールを数字にすれば、より強力になります。

 

 

では、『お客さんの喜ぶ顔を見ながら』という想いを数字にするにはどうればいいのでしょうか?

 

 

例えば、

 

◆(A)『100人のお客さんが、それぞれ1回、喜ぶ顔を見る』

 

◆(B)『1人のお客さんが、繰り返し100回、喜ぶ顔を見る』

 

 

このようにして、数字を入れてみれば、(A)と(B)では、違う想いになったのではないでしょうか?

 

この場合、あなたならどちらの想いに近いでしょうか?

 

 


もしも、(A)の『100人のお客さんが、それぞれ1回、喜ぶ顔を見る』に近ければ、そのための見込み客を沢山集めなければいけません。

 

 

例えば、見込み客10名で1人が喜んでもらえるとしたら、1000名の見込み客が必要です。

 

この時、1000名の見込み客を一時的に集める方法は、意外とあります。

 

しかし、このような想いで集めて喜んでもらったお客さんが、『次回もまたリピートして、喜んでもらえるのか?』と言えば、そうとは限りません。

 

 

なので、また沢山の見込み客を集める必要があるのです。

 

 

 

一方、(B)の『1人のお客さんが、繰り返し100回、喜ぶ顔を見る』という想いで、お客さんを集めた場合はどうでしょうか?

 

この時、『1年間で10回喜んでもらうのか?』、『1年間で20回喜んでもらうのか?』によって違って来ます。

 

例えば、1年間で10回喜んでもらうお客さんを、100回喜んでもらうには、10年間リピートしてもらえるアイデアを考えなければいけません。

 

または、1年間で20回喜んでもらうお客さんを、100回喜んでもらうには、5年間リピートしてもらえるアイデアが必要です。

 

 

どちらにしても、(B)の想いで集めると、『次回もまたリピートしてもらうこと』が前提で、集めることになります。

 

なので、そんなお客さんを10人集めれば、年間100回~200回喜んでもらえるのです。

 

そうすると、そのための必要な見込み客は、おそらく30名~50名集めればいいでしょう。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

一時的とは言え、見込み客を1000名集める(A)と、長期間になるとは言え、見込み客を30名~50名集める(B)と、どちらが安定的な集客になるでしょうか?

 

 

おそらく、(B)の方を選ぶ人が多いのではないでしょうか?

 

 

もしも、(B)を選ぶとしたら、必ずお客さんを1人に絞って、ハッキリとしたゴールを見つけて、繰り返し喜んでもらえるようにアイデアを出し続けましょう。

 

 

 

通常、売上げを考える場合、どうしても沢山のお客さんを見てしまいます。

 

しかし、本来は、1人のお客さんに絞り込んで、売上げを考える方が、売上げを積み上げやすいのです。

 

 

あなたの想いは何でしょうか?

 

一度、チェックしてみて下さい。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則