店頭看板の事例(歯科医院のドライマウス) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『ドライマウス』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

歯科医院さんが、『ドライマウス』をお知らせしている店頭看板です。
 
色使いやレイアウト、イラストが良くて、とても目立つ看板になっています。

しかも、『歯の豆知識』として備え付けのビラに、その解消方法まであり、至れり尽くせりです。
 
しかし、『備え付けビラを取ってもらうこと』を、最初の行動にするのなら、店頭看板はもう少しシンプルでもいいように思います。
 
 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>歯の豆知識6月号
>3分でお口の乾きを解消する
>マッサージ法はこちらから→
>(備え付けビラ)
>お口の乾きにご用心!
>ドライマウス
>ドライマウスとは、様々な原因でだ液の分泌量が減ってしまい、お口が乾燥する病気です。
>乾燥によりお口の中の細菌が繁殖しやすく、次のようなリスクを高めますので注意が必要です。
>・むし歯や歯周病になりやすい
>・口臭を引き起こす
>・誤嚥性肺炎の原因にも
 
 
 
→いきなり、『3分でお口の乾きを解消するマッサージ法はこちらから→』と言われても、お客さんはピンとこないはずです。
 
→おそらく、『備え付けビラ』が上部にあるために、この文章をここに持って来たのでしょう。
 
→それでも、最初は、『お客さんの問題となる現状』から始める方がいいように思います。
 
→例えば、『朝起きた時、口が乾いて臭いと感じることはありませんか?』
 
→このようにすれば、『そうそう、そんな時がある』と、共感してもらえます。
 
→その次は、事実で刺激して、ちょっとビックリさせるのです。
 
→例えば、『口が臭いのは、口の中で細菌が繁殖しているからです』
 
→このように言い切れば、『え~、そうなの?』と、現状に疑問を持つことでしょう。

→この『現状に疑問』を持ってもらうことにより、お客さんは行動しやすくなるのです。
 
→最後は、『備え付けビラ』を取ってもらうことを促します。
 
 


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院のドライマウス)
朝起きた時、口が乾いて臭いと感じ
ることはありませんか?

口が臭いのは、口の中が乾燥して、
細菌が繁殖しているからです。

 

これはドライマウスと言って、だ液
の分泌量が減ることで起こります。

この状態が続くと、むし歯や歯周病
になりやすく、結構厄介です。

そうならないための3分でできるマ
ッサージ法を、上部の備え付けビラ
でご紹介しています。
ご自由にお持ち帰り下さい!




【今回のポイント】

→いきなり行動させようとせず、最初は、『お客さんの問題となる現状』から始めることが今回のポイントです。
 
→ここから始めないと、お客さんは自分事になりません。
 
→自分事にならないと、どんな良い情報も素通りしてしまいます。
 
→自分事になった上に、『実は、口の中で細菌が繁殖している』と言われれば、『口が乾いて臭い人』は、気になるのです。
 
→こうなれば、お客さんに『次は読まないで下さいね』と言ったとしても、逆に読んでしまいます。
 
→ちなみに、『備え付けビラ』で書かれている『お口の乾きを解消するマッサージ法』とは?
 
→(A)『アゴの先の真下から舌を突き上げるように、ゆっくり押し上げる』
 
→(B)『アゴの横骨の内側の柔らかい所を、親指で押す』
 
→(C)『ホオ骨の下あたりを、人差し指から小指の4本で円を描くように押す』
 
→朝起きた時に、口が乾く人は、一度お試し下さいね。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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