こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『値上げができる店頭看板』で伝えているメッセージの文字数は、大体200文字前後です。
たった200文字前後のメッセージでも、お客さんを行動させることができます。
そのメッセージは、3つの骨格を知っていると作りやすいです。
それは、
◆(1)『現状に疑問』
◆(2)『新しい解釈』
◆(3)『今すぐ行動』
この3つです。
(1)の『現状に疑問』とは、お客さんは、通常何も考えず、毎日を過ごしています。
なぜなら、変化がない方が、安心できるからです。
なので、お客さんに『新しい行動』をしてもらうには、現状に刺激を与えて、疑問を持ってもらう必要があります。
<例えば>
『こんな現状で困っているあなたに』
『こんなこと感じたことありませんか?』
このように刺激すると、『あるある』と、『現状に疑問を持つ』のです。
そうしたら、
(2)の『新しい解釈』に気付いてもらいます。
『新しい解釈』をしてもらう上で大切なことは、現状に疑問を持ったお客さんに、『あなたは、悪くない』と伝えることです。
<例えば>
『実は、原因は、別にあるんです』と、ズバリ言い切ります。
これで、『現状の疑問』は、『自分のせいではなく、別に原因にある』と、『新しい解釈』があることに気付かせるのです。
たとえ、『自分のせい』であったとしても、違う視点から見ると、『原因は、別にある』と言われれば、気が楽になり取り組みやすくなります。
その上で、その原因を解消すると、『望む結果が、手に入りそう』と、感じてもらうのです。
<例えば>
『この原因を解消することで、こんな望む結果が手に入ります』
『そのためには、コレ!』
このようなことを知ると、お客さんはその気になります。
しかし、その気になったとしても、行動できない人がほとんどです。
そこで、
(3)の『今すぐ行動』してもらえるように、働きかけなければいけません。
なぜなら、今まで気付かなかった『新しい解釈』には、不安が一杯だからです。
しかも、その不安は、時間が経てば、どんどん大きなものになって行きます。
そのため、その気になった瞬間に、『決断』してもらい、『今すぐ行動』してもらう必要があるのです。
ここで『決断』できない人は、『ちょっと考えさせて下さい』が口グセになります。
しかし、このような口グセの人が、その後行動することは、まずありません。
だから、『今すぐ行動』してもらわなければいけないのです。
<例えば>
『こんな疑問を感じたら、今すぐ、こちらへ』
このように刺激するのは、単に商品が売りたいからではありません。
お客さんが『得たい結果』を、本当に手に入れて欲しいからです。
但し、『決断』の時は、買い手も覚悟がいりますが、売り手も覚悟がいります。
なぜなら、買い手が『決断』する時は、売り手が買い手に『得たい結果』を約束する時だからです。
なので、売り手も覚悟を持って取り組まなければいけません。
このような3つの骨格で、メッセージを作ることを意識すると上手く行きます。
それぞれの文字数の目安は、
◆(1)『現状に疑問』が、60文字前後
◆(2)『新しい解釈』が、100文字前後
◆(3)『今すぐ行動』が、40文字前後です。
あくまで目安ですが、これくらいの文字数があれば、伝えたいメッセージを作ることができるでしょう。
どうでしょうか?
まずは、(1)の『現状に疑問』を持ってもらうには、『どこをどのように刺激すればいいのか?』から考えてみて下さい。
全ては、ここから始まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則