こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
多くの人たちは、問題を抱えながら生きています。
これは、当たり前と言えば当たり前で、人は歳を取るごとに望むと望まざるに関わらず、『成長』しているからです。
つまり、人は年々『成長』し、新しい自分へと変化しています。
ここで言う『成長』は、あるピークを過ぎると、『老化』と言われることもあるでしょう。
『成長』も『老化』も、変化することに変わりはありません。
このように変化しているのに、『現状のまま』を望むから、問題を抱えてしまうのです。
そのため、次の2つのタイプに分かれます。
◆(A)『問題を解消して成長して行くタイプの人』
◆(B)『問題を抱えたまま老化して行くタイプの人』
では、この2つのタイプの人の違いは、どこにあると思いますか?
違いは、とてもシンプルです。
それは、『行動するか、行動しないか』になります。
(A)のタイプの人は、『行動する』ので、時間がかかっても問題が解消するのです。
しかし、(B)のタイプの人は、『行動しない』ので、いつまで経っても問題が解消しません。
そのため、問題を抱えたままになるのです。
そんな(B)のタイプの人に、『どうして行動しないのですか?』と聞いてみると、『どうしていいのか分からないから』と答えられます。
ところが、『問題を解消するやり方』を知ったとしても、やっぱり行動できません。
なぜなら、『感情』が邪魔をするからです。
<例えば>
『現状のままでは、問題がある』と分かっていたとします。
そのため、『何とかしなければ』と思っていることでしょう。
しかし、『新しいことをすることに、不安がある』のです。
つまり、『新しいことをする』という『行動』がイヤなので、『不安がある』という『感情』が邪魔をしてしまいます。
そして、『今は、忙しいから』とか、『そんなに急いでないから』とか、『今のままで、何とかなりそうだから』と、色々の言い訳をして誤魔化すのです。
一方、(A)のタイプの人は、なぜ、行動できるのでしょうか?
これを簡単なストーリーで説明します。
<例えば>
『目の前に険しい山があって、その山に登りたい』と思ったとしましょう。
『どうして登ればいいのか分からないけど、とにかくふもとまで、行こう』と、山に向かって一歩踏み出しました。
『ふもとまで行くと、地元の人に偶然出会い、目の前の山に登りたいことを伝えました』
『すると、地元の人は、あの山に登るには、準備が必要だと教えてくれたのです』
『それで、その準備に、3ヵ月がかかってしまいました』
『ようやく準備が整ったので、山頂に向かって一歩を踏み出しました』
『途中、絶壁や深い谷があり、横にそれたり、下に降りたりしながらすり抜けて行き、ようやく山頂に着くことができたのです』
このストーリーで一番大切なポイントは、『一歩を踏み出すこと』にあります。
ただ、『行動するだけ』、それだけです。
確かに、不安な面が一杯あり、『感情』に邪魔されそうなこともあります。
しかし、『行動』してしまえば、『感情』の邪魔を取り除くことができるのです。
この『たった一歩を踏み出すだけ』で、問題が解消できます。
もちろん、簡単に解消できないかもしれません。
しかし、あきらめなければ、解消するチャンスは訪れるのです。
逆に、『一歩も踏み出すこと』ができなければ、解消するチャンスはいつまで経っても訪れることはありません。
自分で、『一歩を踏み出すこと』ができる人は、とにかく一歩を踏み出してみて下さい。
しかし、自分で、『一歩を踏み出すこと』ができない人は、誰かに背中を押してもらって下さい。
その時、一番大切なことは、そんなチャンスが来たら、『感情』の邪魔に負けないことです。
『良い行動』すれば、『楽しい感情』が起こります。
そうすると、もう問題を抱えながら生きて行かなくて済むはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則