経験がないと『値上げ』って怖いですよね! | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。



『値上げ』は、覚悟がいります。

 

なぜなら、価格を高くすると、お客さんが来なくなると勘違いしているからです。

 

確かに、価格を高くすると、来なくなるお客さんもいます。

 

しかし、多くのお客さんは、例え価格が高くなっても、お店に来てくれるのです。

 

このことは、一度経験すると簡単に理解できるのですが、一度も経験がないと不安がぬぐい切れなくて、なかなか値上げができません。

 

 

 

勘違いする原因は、お客さんのお店を選ぶ基準が、『価格』だと思い込んでいるところです。

 

実際にお客さんにお店選びの基準を聞いてみると、『価格』は一番ではありません。

 

 

なぜなら、お客さんは、『価格に見合う価値』で、お店を選んでいるからです。

 

もちろん、『価値』が同じであれば、『価格』は安いに越したことはありません。

 

しかし、今は、色々な『価値』が組み合わされているため、全く同じ『価値』はほとんどないのです。

 

 

どのような『価値』が組み合わさっているかと言うと、

 

◆(A)『商品そのものの品質』

 

◆(B)『お店の使いやすさや雰囲気』

 

◆(C)『スタッフさんの接し方』

 

◆(D)『来店タイミングの伝え方』

 

◆(E)『心が通うアフターフォロー』

 

 

 

など、色々な『価値』の組み合わせがあります。

 

この『価値の集合体』と『価格』が見合うかで、お客さんはお店を選んでいるのです。

 

 

だから、『値上げ』をしたからと言って、お客さんが来なくなることはありません。

 

しかし、『値上げ』をただ『価格』を上げるだけと思っているお店は、本当にお客さんが来なくなる怖れがあります。

 

 

 

このようなことで、『値上げ』をしても、お客さんが来なくなることはないと分かったとしても、それ以外も不安があるのです。


それは、『どのように値上げすればいいのか?』、『値上げ幅』や『値上げ期間』の見当がつかない方が多くいます。

 

 

 

まず、『値上げ幅』の目安は、『20%以下』です。

 

これはあくまで経験則なので、それ以上がダメではありません。

 

『20%以下』であれば、今までのお客さんに続けて利用してもらえるからです。

 

それが、『30%以上』になると、今までのお客さんでなく、新しい客層のお客さんを集めるようになります。

 

つまり、全く新しいお店として、出発するのであればOKだと言うことです。

 

これはこれでいいのですが、リスクが大きくなるので、あまりおすすめはできません。

 

 

 

『値上げ期間』の目安は、『値上げ幅5%で1年』と考えています。

 

例えば、『値上げ幅20%なら、4年に1度』

 

例えば、『値上げ幅10%なら、2年に1度』

 

例えば、『値上げ幅5%なら、毎年』

 

 

こんな感じです。

 

 

 

このような目安で、『値上げ』すればいいでしょう。

 

それでも、『値上げ』は不安と思う方は、お客さんに黙って、『5%の値上げ』をこそっとやってみて下さい。

 

そして、『値上げ』後のお客さんの様子を見て欲しいのです。

 

恐らく、ほとんどのお客さんは、『値上げ』のことに気付かないと思います。

 

 

例え気付かれたとしても、『値上げしたの?』とお客さんに聞かれたら、『はい、値上げしました』、『これからもよろしくお願いします』と答えればいいのです。

 

 

このようにして、『値上げ』を一度経験すると、『値上げ』に対する恐怖は薄まります。

 

それよりも、『値上げ後の価格に見合う価値が、これでいいのか?』が、気になり出すのです。

 

これが分かれば、もう『値上げ』の恐怖は、全く無くなっていることでしょう。

 

 

どんな事も最初が、一番覚悟がいります。

 

『正しい値上げのやり方』さえ知れば、『値上げ』は簡単にできるのです。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則