こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
多くのお店で、『お客さんに、商品サービスを、売ること』を繰り返しています。
では、このことで、『あなたは、何を、得ているでしょうか?』
この質問をすると、多くの人が、『お金』と答えます。
確かに、『お金』もそうです。
しかし、『お金以外』にも、得ているものがあります。
それは一体何でしょうか?
一度考えてみて下さい。
どうでしょうか?
お客さんから得ているものは、意外と多いのです。
そのうちの4つをあげるとしたら、次のようになるでしょう。
それは、
◆(A)『お客さんのお金』
◆(B)『お客さんの事情』
◆(C)『お客さんの感情』
◆(D)『お客さんの信用』
この4つです。
(A)の『お客さんのお金』は、説明する必要がないかもしれませんね。
商品サービスによる価値の対価を、お金として頂いています。
これは、提供する価値が高いか、その回数が多いかによって、より多くのお金を得ることができるでしょう。
(B)の『お客さんの事情』とは、お客さんがあなたの商品サービスを求めるには、それなりの理由があります。
現状の悩みや将来の望み、その間にあるギャップなど、お客さんにより困っている事情が違うのです。
そのため、『お客さんの事情』が分かると、同じような事情で困っているお客さんに呼び掛けて、解決策を伝えることができます。
(C)の『お客さんの感情』とは、大きく分けて、『怒りの感情』と『喜びの感情』の2つに分けられるでしょう。
『怒りの感情』とは、『クレーム』に代表されます。
これは、お客さんの期待と違うことによる苦情です。
なので、『お客さんの期待がどこにあるのか?』、『どうすれば、その期待に応えられるか?』のヒントになります。
また、『喜びの感情』とは、『お客さんの感謝』に代表されるでしょう。
特に、スタッフさんの対応に感謝されたお客さんは、スタッフさんの名前をあげて褒められます。
(D)の『お客さんの信用』とは、『商品サービスの価値』や『スタッフさんへの感謝』などから築かれた、スタッフさんとお客さんとの良い関係です。
すぐに信用されることは少ないですが、繰り返し『喜びの感情』が持たれるように接していると、信用は築かれます。
このように、お客さんから得ているものは、『お金以外』に多いのです。
そして、この得られているものが、次へとつながって、お店が良循環して行きます。
<例えば>
(A)の『お客さんのお金』は、次の商品サービスの開発や仕入へつながり
(B)の『お客さんの事情』は、同じような事情の次のお客さんへつながり
(C)の『お客さんの感情』で、『怒りの感情』は、お客さんの期待への改善へつながり、『喜びの感情』から来るスタッフさんへの感謝は、スタッフさんのやる気につながり、次の売ることへとつながります。
また、
(D)の『お客さんの信用』は、次の来店へとつながり、次のお金へとつながるでしょう。
どうでしょうか?
あなたは、『お客さんに、商品サービスを、売ること』で、上の4つのうちどれを得ているでしょうか?
もしも、『お金』だけしか得ていないと感じていたら、大きな損をしています。
しかし、これらのことが理解できると、あなたの時間の使い方が変わるはずです。
そうすると、商品サービスを売ることがとても楽しくなり、業績も上がり出すことでしょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則