店頭看板の事例(コーヒー専門店のハンドドリップコーヒー) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

コーヒー専門店さんの『ハンドドリップコーヒー』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

コーヒー専門店さんが、『ハンドドリップコーヒー』をおすすめしている店頭看板です。
 
最近は、最新式のコーヒーマシンで本格的なコーヒーが、コンビニなどで安く飲めます。
 
そんな中での『ハンドドリップコーヒー』です。
 
では、一体何が違うのでしょうか?
 
 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ハンドドリップコーヒー専門店
>これまでに飲んだ事がない
>コーヒーの様々な味や味の変化を
>ぜひ感じて下さい
>take outもどうぞ
>『店名』
 
 
 
→『ハンドドリップコーヒー専門店』からスタートすると、どうしても商品の説明になってしまいます。
 
→しかし、いきなり商品の説明をすると、マニアでない限り、まず興味を持ってもらえません。

→『マニアだけのお店』を目指しているのなら、それでもいいのですが、そうでなかったとしたら、一般のお客さんにも興味を持ってもらう必要があります。
 
→そのための1つの方法が、投げ掛けです。
 
→例えば、『コーヒーマシンとハンドドリップコーヒーの違いは、どこにあると思いますか?』とします。
 
→このように投げ掛けると、何となく興味を持ちませんか?
 
→お店に入るかどうかは後にして、まず『ハンドドリップコーヒー』に興味を持ってもらうのです。
 
→この後は、『コーヒーマシンのコーヒー』と、『ハンドドリップコーヒー』の違いを伝えます。
 
→そして、最後に行動を促すのです。


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(コーヒー専門店のハンドドリップコーヒー)
コーヒーマシンとハンドドリップコ
ーヒーの違いは、どこにあると思い
ますか?

 

コーヒーマシンは、安定した味わい
を提供できますが、ハンドドリップ
コーヒーは、その日の気分で、コク
のある余韻のコーヒーや後味スッキ
リのあっさりコーヒーなど、色々な
味の変化が楽しめます。

『えっ、こんなに違うの?』と驚か
れるお客さんも多いです。

コンビニのコーヒーに飽きたら、専
門店のハンドドリップコーヒーを!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→単に『コーヒーを飲んでもらう』のでなく、『コーヒー好きのお客さんに寄り添ってあげる』ことが今回のポイントです。
 
→『コーヒーの味』の勝負だと、コンビニのコーヒーマシンもなかなか優れています。
 
→なので、『コーヒー好きの楽しみ』の勝負にするのです。
 
→そうすると、コンビニのコーヒーマシンに勝ち目はありません。
 
→なぜなら、コンビニのコーヒーマシンの設定が、『好みの平均値』にしなければいけないからです。
 
→お客さんの気分や体調などへの配慮はできません。
 
→しかし、ハンドドリップコーヒーは、『コーヒーの挽き目』や『コーヒー豆の量』、『お湯の量』、『抽出時間』により、『薄い、濃い』、『酸味、甘味、旨味重視』などの調整ができるのです。
 
→どうか、好きなコーヒーを楽しみながら飲みたいお客さんに投げ掛けて下さいね。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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