店頭看板の事例(パン店の焼き立てパン) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

パン店さんの『焼き立てパン』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

パン店さんが、『焼き立てパン』をおすすめしている店頭看板です。
 
とてもシンプルに書かれています。
 
できれば、お客さんが知らないプロの視点があればいいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>焼き立てパン
>朝7時~夜7時
>朝のセット
>7~9時
 
 
 
→日本人の文化として、『採れたて、作りたて、焼き立てが一番良い』というものがあります。
 
→『旬』なども、この考えですね。
 
→では、パンの場合、焼き立てが一番美味しいのでしょうか?
 
→実は、そうでもないのです。
 
→もちろん、好き嫌いがありますので、一概には言えません。
 
→それでも、ハッキリとした理由で『食べ頃』があるのです。
 
→そんなプロの視点で、『焼き立てと食べ頃』を伝えてみてもいいのではないでしょうか?




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(パン店の焼き立てパン)
焼き立てパンが一番美味しい!
何となくそんな印象がありますが、
実は、食べ頃は時間を少し置いた方
がいいんです。

◆食パンは、8~12時間後
◆フランスパンは、1~3時間後
◆クロワッサンも、1~3時間後
時間を置くことで、中心に集まって
いた水分が全体にバランスよくなじ
みます。一度冷めたパンを温めて食
べても美味しいのは、バランスが整
っているからです。

店内で、それぞれのパンの焼き立て
時間をお知らせしています。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→シンプルな情報もいいですが、『お客さんの知らないプロの視点』で情報を伝えることが今回のポイントです。

→この看板を見たお客さんが、『焼き立てと食べ頃』に気付いてもらえれば、パンに興味を持ってもらいやすくなります。
 
→なぜなら、『どうせ食べるのなら、一番美味しい時に食べたい』と感じるからです。
 
→もちろん、冷えても温めれば美味しいので、あまり気にしないお客さんもいます。
 
→でも、それがいいのです。
 
→色々なお客さんが、納得してパンを食べてもらえればいいと思います。
 
→しかし、納得してもらうためには、プロの視点での情報提供がかかせません。
 
→プロにとっては当たり前のことでも、お客さんにとっては知らないことばかりです。
 
→そんなプロの当たり前を、伝え続けてみて下さい。
 
→きっとお客さんから共感されると思いますよ。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
 
 
次回のブログ記事は、5月7日(火)になります。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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