お客さんは『なぜ自店を選んだのか?』この理由を知る努力を怠ってはいけない | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。



数あるお店の中から、お客さんは、『なぜ自店を選んだのか?』、この理由を知ることはとても大切になります。

 

なぜなら、選ばれた理由が分かれば、お店の価値として多くのお客さんに伝えることができるからです。

 

 

お店の価値には、大きく分けて3つあります。

 

それは、

 

◆(1)『独自性の価値』

 

◆(2)『必要性の価値』

 

◆(3)『共感性の価値』



この3つで表される価値です。

 

 

(1)の『独自性の価値』とは、簡単に言うと、『選ばれた決め手』になります。

 

『ウリ』と言われることもあるでしょう。

 

お客さんが求める変化を手に入れるために、他店にはない自店だけの特徴のことです。

 

しかし、なかなか『独自性』が見つからないお店も多くあります。

 

そんな時は、『こんなお客さん専用のお店』と絞り込むといいでしょう。

 

 

例えば、ダイエットの場合

 

『食事制限が辛くて、いつも途中で挫折してしまうお客さん』に絞り込んだとします。

 

その上で、『食事制限が苦手な人専用のダイエット店』とすれば、『独自性』が出るのです。

 

 

 

(2)の『必要性の価値』とは、簡単に言うと、『買う理由や使う理由』になります。

 

悩みのあるお客さんが、良い結果を手に入れられると分かった時、『必要性』が生まれるのです。

 

この『必要性』においても、お客さんを絞り込むと生まれやすいでしょう。

 

 

例えば、先程のダイエットの場合でも、『食事制限が辛くて、いつも途中で挫折してしまうお客さんに、辛い食事制限をしなくても、3ヵ月でできるダイエット方法があります』とすれば、『必要性』が生まれます。

 

 

 

(3)の『共感性の価値』とは、簡単に言えば、『忘れられない関係』です。

 

お客さんは、『共感できる人』を、なかなか忘れません。

それは、お店で接している時だけでなく、自宅にいる時でも、『共感できる』と感じれば忘れられないのです。

 

この『忘れられない関係』が、とても大切になります。

 

なぜなら、商品をおすすめする上で一番難しいことは、『お客さんにおすすめするタイミング』です。

『タイミング』が早過ぎると『売り込み』になりますし、遅過ぎると『チャンスを逃がす』ことになります。

 

なので、『共感性』を保ちながら、ぴったしのタイミングを見つけなければいけません。

 

しかし、そんなタイミングはお店ではつかめないのです。

 

だから、『忘れられない関係』を作る必要があります。

 

 

そうすれば、そのタイミングになれば、お客さんの方から連絡があったり、来店したりして行動してもらえるのです。

 

 

このように、『独自性の価値』、『必要性の価値』、『共感性の価値』は、とても大切なのですが、これらを知ろうとしなければ、なかなか見つけられません。

 

知ろうとする一番簡単な方法は、『お客さんから雑談を通して聞くこと』です。

 

それができなければ、『アンケート用紙に書いてもらうこと』もいいでしょう。

 

今なら、『ラインなどのSNS』を使ってもいいかもしれませんね。

 

 

これらにより、『独自性の価値』と『必要性の価値』を知るきっかけができるはずです。

 

これが分かれば、それを教えてもらったお客さんに、感謝のハガキを送れば、『共感性の価値』が生まれ出します。

 

 

 

お客さんは、『なぜ自店を選んだのか?』、この理由を知る努力を怠らないで下さい。

 

ここをおろそかにするお店ほど、『何を伝えていいのか?』分からなくなりますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則