店頭看板の事例(美容室のご新規様特典) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

美容室さんの『ご新規様特典』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

美容室さんが、『ご新規様特典』をお知らせしている店頭看板です。
 
『初回限定割引き』という特典で、お試し客を促しています。
 
お店の状況にもよりますので一概には言えませんが、このやり方で『ご新規様』を集客すると、ほとんどが『1回限り』で次回は来ません。
 
なぜなら、初回の割引き価格が記憶されるので、『定価が異常に高く感じる』からです。
 
新規出店時にチラシを使って、一気にお客さんを集めなければいけない時は、このようなやり方も効果があります。
 
しかし、店頭看板で集客しなければいけないのは、『リピートするお客さん』です。
 
『リピートするお客さん』への特典は、割引きではありません。
 
価格ではなく、『自店がお約束できる価値』です。
 
もちろん、『価格の特典』をつけてもいいでしょう。
 
それは、店頭看板での反応をチェックするためです。
 
その場合、『看板を見たと言ってもらえれば、500円引きします』
 
これで十分です。
 
『カットが4000円』と仮定しても、『500円引き』なら、12.5%の割引き率になります。
 
『カット+その他のメニュー』なら、もっと割引き率は下がりますが、それでいいのです。
 
『自店がお約束できる価値』があって、『500円引き』くらいなら、次回に特典がなくても来店してもらえます。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』
>ご新規様限定!
>Cut 30%オフ!
>Cut+他メニュー 50%オフ!
>ブラックボードを見た!
>と受付で言っていただいたお客様
>『受付時間』
>『電話番号』
>ご予約優先性
 
 
 
→では、『自店がお約束できる価値』を、どのように伝えればいいのでしょうか?
 
→一番簡単な方法は、『季節のタイミングで困っているお客さん』に、『お約束できる価値』を伝えるのです。
 
→例えば、『白髪染め』の場合
 
→春は、おしゃれを楽しむ季節です。
 
→そんなタイミングで、『白髪染め』を伝えます。
 
→ここでのポイントは、『自店しかできない特徴を出す』のです。
 
→例えば、『当店は、おしゃれ染め感覚の明るめの色で、しっかり白髪がカバーできます』とします。
 
→このように書くと、『そんなこと、どこのお店でもできますよ』と言われることが多いです。
 
→しかし、ほとんどのお店は、このことを伝えていません。
 
→だから、『このことを伝えて、約束すれば、あなたのお店の価値』になるのです。
 
→今回は『白髪染め』、次回の梅雨時は、『クセ毛矯正』と、季節のタイミングで困っているお客さんに伝え続けれます。
 
→そうすると、『リピートするお客さん』が増えて来ることでしょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(美容室のご新規様特典)
白髪染めは暗めしかできないと思っ
ていませんか?

当店は、おしゃれ染め感覚の明るめ
の色で、しっかり白髪がカバーでき
ます。

しかも、低刺激で肌や髪に負担が少
ない薬剤を使っていますので、ツヤ
感もアップすることでしょう。

『看板を見た』と言ってもらえれば
500円引きです。

白髪染めでもカラーを楽しみたいと
思ったら、こちらまで!
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→『初回限定割引き』で集客するのでなく、『自店で約束できる価値』で集客することが今回のポイントです。
 
→目先の売上げが気になるので、割引きしたい気持ちは分かります。
 
→しかし、安易な割引きは、忙しくて辛いだけで、お金が残らず、文句も言われることでしょう。
 
→そうでなく、しっかりと料金を払ってもらえて、リピートしてもらえるお客さんを集めるのです。

→そのためには、『自店で約束できる価値』を伝えなければいけません。
 
→冒頭でも言いましたが、ほとんどの技術はどの美容室でもできます。
 
→しかし、それを伝えて、約束する美容室がとても少ないのです。
 
→もしも、あなたの周りに、そんな伝えて、約束する美容室がなければ、あなたが伝えてて下さい。

→そうすると、割引きしなくてもお客さんは集まって来ます。
 


こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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