お客さんに変化してもらうには、達成レベルと行動レベルの2軸で考えること | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。



お客さんに変化してもらうアプローチには、2つあります。

 

◆(A)『達成レベルのアプローチ』

 

◆(B)『行動レベルのアプローチ』

 

 

この2つです。

 

 

(A)の『達成レベルのアプローチ』とは、『どうなりたいのか?』に焦点を当てて、最終的なゴールを決めてアプローチします。

 

つまり、ゴールとなる大きな目標をまず決めて、そこに向かって行動をスタートさせるのです。

 

このアプローチは、大きな目標を達成する方法として、とても有効なアプローチになります。

 

しかし、逆に言えば、大きな目標がハッキリしないとか、その目標が魅力的なものでないとかだと、自分事にならないので本気の行動ができません。

 

 

 

 

一方、(B)の『行動レベルのアプローチ』は、『何をやろうとしているのか?』に焦点を当てて、とにかく今行動できることから、行動させようとするアプローチです。

 

このアプローチは、目の前の問題をすぐに解決できるので、ゴールである小さな目標が達成しやすいです。

 

小さな目標の達成という成功体験を積み重ねることで、次のちょっと大きめの目標へとつなげます。

 

しかし、このやり方は、行動しやすいのですが、大きな目標の達成には時間がかかり過ぎるのが欠点です。

 

 

 

(A)と(B)のどちらを先にアプローチするかは、一概に言えませんが傾向として、男性は(A)のアプローチを好み、女性は(B)のアプローチを選びやすいと言われています。

 

これは、大きなゴールを達成する喜びを味わいたい男性に対して、小さなゴールの達成で喜びをずっと味わいたい女性との違いかもしれません。

 

 

 

大切なことは、どちらが先にせよ、必ず(A)と(B)の両方のアプローチがなければ、ゴールへのスタートが切れないと言うことです。



つまり、お客さんに変化してもらうには、(A)の『達成レベル』と、(B)の『行動レベル』の2軸で考える必要があります。

 

 

では、次の4つのお客さんの内、誰が一番変化しやすいでしょうか?


◆(1)『達成レベルが低く、行動レベルが低いお客さん』

 

◆(2)『達成レベルが高く、行動レベルが低いお客さん』

 

◆(3)『達成レベルが低く、行動レベルが高いお客さん』

 

◆(4)『達成レベルが高く、行動レベルが高いお客さん』

 

 

 

(1)のお客さんは、『変化したくないお客さん』なので、変化できません。



(2)のお客さんは、どんなに達成レベルが高くても、色々な言い訳をして最終的には行動できないから、『変化しにくいお客さん』になります。

 

 

(3)のお客さんは、先程の(B)のお客さんで、『行動レベルのアプローチ』をすれば、変化しやすいです。

 

 

(4)のお客さんは、先程の(A)のお客さんで、『達成レベルのアプローチ』をすれば、いいでしょう。

 

しかし、(4)のお客さんと(2)のお客さんは見分けにくく、『行動レベル』が低いのか高いのかの見極めが大切です。

 

 

 

◆『行動レベルが低いお客さんの特徴』は、体を動かすことが嫌いで、行動する時間が少ない、そのため面倒臭いことはやらず、ラクして結果を手に入れようとします。

 

逆に、

 

◆『行動レベルが高いお客さんの特徴』は、体を動かすことが好きで、決められた行動をする習慣がある、そのため反復行動が得意です。

 

 

 

このことから、あなたのお店で、お客さんに変化をしてもらいたいと思ったら、まず、『行動レベルの高いお客さん』を集めることから始めて下さい。

 

どんなに小さなことでも、行動レベルが低いか高いかは、すぐに分かるはずです。

 

ここが分かれば、後は、『どうなりたいのか?』の達成レベルを高めて上げるだけよくなります。

 

 


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則