店頭看板の事例(かき専門店の生牡蠣食べ比べ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

かき専門店さんの『牡蠣食べ比べ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

かき専門店さんが、『生牡蠣食べ比べ』をおすすめしている店頭看板です。
 
生牡蠣には、『冬の旬』と『夏の旬』の2回あります。
 
『冬の旬は、真牡蠣(まがき)』で、9月~3月が食べ頃です。
 
『夏の旬は、岩牡蠣(いわがき)』で、5月~8月が食べ頃になります。
 
なので、春先の今だけ、冬と夏の牡蠣が食べ比べできるのです。
 
この辺りに焦点を当てて伝えてみたいと思います。
 


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>本日の生牡蠣(なまがき)
>待望の岩牡蠣が入荷しました
>◆島根隠岐 春限定の岩牡蠣 春香(はるか)1ヶ950
>(やっぱり岩ガキは『美味し~い』と言ってしまいます)
>ブランド牡蠣いろいろ
>◆北海道厚岸(あつけし)まるえもん1ヶ600
>(濃厚さがある)
>◆大分ひがた美人(びじん)1ヶ580
>(店主イチ押し 生牡蠣人生で一番美味のカキ)
>◆三重的矢(まとや)1ヶ620
>(これがブランドガキ)
>◆長崎小長井(こながい)1ヶ490
>(甘味のある貝柱が特徴)
>岩牡蠣(いわがき)VS真牡蠣(まがき)食べ比べバトル!
>※岩がき 5月~8月が旬のカキ
>※真かき 9月~3月が旬のカキ
>春香(はるか)VS小長井(こながい)各1ヶ入り 1400
>(ボリューム満点旨味たっぷり)(甘味しっかりコクのある旨さ)
 
 
 
→色々な生牡蠣の紹介をすると、『何が言いたいのか?』が、どうしてもボヤケます。
 
→なので、今回は、『春先の今だけ、冬と夏の牡蠣が食べ比べできる』ことに焦点を当てることにしましょう。
 
→まず、『生牡蠣には冬と夏の2回、旬があること』を伝えます。
 
→そして、『旬の期間』と『旬の牡蠣』を伝えましょう。
 
→そして、『実は、春先の今だけ食べ比べができること』を伝えるのです。
 
→それぞれの旬に食べるのも楽しみですが、それが食べ比べできるとなると、また違った楽しみになります。
 
→なので、その辺りを煽るのです。
 
→そして、最後に『数量限定のため、お早目に!』とすれば、行動しやすくなります。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(かき専門店の生牡蠣食べ比べ)
生牡蠣には冬と夏の2回、旬がある
ことをご存知ですか?
◆冬は、真牡蠣(まがき)で9月~
3月が旬です。
◆夏は、岩牡蠣(いわがき)で5
月~8月が旬になります。

実は、春先の今だけ、冬と夏の牡蠣
の食べ比べができるんです。
それが、『真牡蠣VS岩牡蠣、生食
べ比べバトル』 1400円

今回のブランド牡蠣のバトルは、
◆真牡蠣が、長崎県の『小長井(こ
ながい)』甘味のある貝柱が特徴
◆岩牡蠣が、島根県の『春香(はる
か)』大きくてジューシーさが特徴

こんなチャンス今しかありません!
数量限定のため、お早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→ブランド牡蠣の紹介だけでなく、牡蠣の2回の旬を説明して、『春先の今だけ、食べ比べができる』ことを伝えるのが今回のポイントです。
 
→ポイントは、『食べる楽しみを刺激すること』になります。

→『牡蠣を食べ比べながら、お酒を飲むシーン』をイメージさせるのです。
 
→そうすると、急に牡蠣が食べ比べたくなります。
 
→なぜなら、『春先の今だけしかできない』からです。

→食べ物には旬という食べ頃があります。
 
→今回は、旬の食べ頃ではありませんが、『食べる楽しみ』は十分提供できるはずです。
 


こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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