店頭看板の事例(携帯電話販売店のスマホ教室) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

携帯電話販売店さんの『スマホ教室』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

携帯電話販売店さんが、『スマホ教室』をお知らせしている店頭看板です。
 
これは、携帯電話の生産販売を止めることが決まったことによる『携帯電話→スマホ』の流れを受けたものとみられます。
 
スマホを使われている方が随分増えましたが、まだまだ昔の携帯電話のままの方も多くです。
 
そんな『携帯電話→スマホ』に機種変更された方へのメッセージを伝えたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>スマホの操作に困った事はありませんか?
>スマホ教室で基本的な操作を学びましょう!
>詳しくはスタッフまで。
 
 
 
→この看板で、『誰に、メッセージを伝えたいのか?』はとても重要です。
 
→冒頭のようなお客さんに伝えたいのであれば、例えば、『携帯電話からスマホに機種変更されたあなたに』とするのはどうでしょうか?
 
→この方が、読まれやすくなります。
 
→次は、『そんなお客さんが困っていること』で問い掛けて、共感するのです。
 
→例えば、『使いこなすまでに、ずいぶん苦労していませんか?』、このように共感すると、『そうそう、そうなのよ!』と距離感がぐっと縮まります。
 
→そうしたら、『原因は、一人で頑張っているからです』と、『あなたは悪くない』と言い切てあげましょう。
 
→たったこれだけで、『こころが軽くなる』はずです。
 
→こうしておいて、『では、どうすればいいいのか?』を伝えて行きます。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(携帯電話販売店のスマホ教室)
携帯電話からスマホに機種変更され
たあなたに

使いこなすまでに、ずいぶん苦労し
ていませんか?

 

原因は、一人で頑張っているからで
す。
周りに相談できる人がいればいいの
ですが、もしもいなければ、当店の
『スマホ教室』をご利用下さい。

携帯電話で出来ていたことが出来る
ようになるまでが1つの目安です。

詳しくはスタッフまでお声掛けを!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→ぼやっと問い掛けるのでなく、『誰に、メッセージを伝えたいのか?』をハッキリさせることが今回のポイントです。
 
→『誰に』がハッキリすれば、困っているお客さんに共感したり、こころを軽くしたりすることができます。
 
→『なぜ、そんなことが必要なのか?』というと、困っている時は、不安が大きくて、どうしても気弱になってしまうからです。
 
→そんな時に、共感したり、こころを軽くしたりしてくれるところがあると、相談したくなります。
 
→なので、単に『基本の操作』を一律に教えるだけでなく、個々が困っていることを解決してあげる必要があるでしょう。
 
→時間や手間がかかるのであれば、『有料』でもいいのです。
 
→『スマホの操作を教えること』ではなく、『スマホが使いこなせること』という視点が大切になります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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