店頭看板の事例(美容室の縮毛矯正) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

美容室さんの『縮毛矯正』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

美容室さんが、『縮毛矯正』をおすすめしている店頭看板です。
 
『髪の毛のうねりや広がりで困っているお客さん』に、投げ掛けています。
 
これはこれでいいですね。
 
但し、この場合は、『すでに、問題に気付いているお客さん』への投げ掛けになります。
 
しかし、『まだ、この問題に気付いていないお客さん』には、届きません。
 
この辺りを少し考えてみたいと思います。
 


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>湿度で髪の毛にうねり、広がりで収まり
>悪くなってお困りではないですか?
>縮毛矯正をして、サラサラ、ツヤツヤ
>して快適に過ごしましょう。
>縮毛矯正(cut込み) ¥12960
 
 
 
→では、『まだ、この問題に気付いていないお客さん』には、どのように投げ掛ければいいのでしょうか?
 
→それは、『髪の毛の状態』を伝えるのでない、『髪の毛の状態が、生活シーンでどんな問題を起こしているのか?』をハッキリさせるのです。
 
→例えば、『クセ毛が強くて、毎日のセットに時間がかかってしまうあなたに』と、呼び掛けてみて下さい。
 
→この呼び掛けで、『そうそう、そうなのよね!』と共感した瞬間に、『髪の毛の問題に気付く』のです。
 
→おそらく、この呼び掛けを読まなければ、いつもと同じように、日々を過ごしていたことでしょう。
 
→このようにして、髪の毛の問題に気付いてもらったら、もっと具体的に問い掛けます。
 
→例えば、『ブローの時間が短くなれば忙しい朝が、もっとラクになるのにと、思ったことはないですか?』
 
→このようにして、具体的に問い掛けると、現状に疑問を持ち始めるのです。
 
→このようにしてから、『縮毛矯正』につなげて行きましょう。
 
→そうすると、『縮毛矯正』に興味を持ってもらえるお客さんが広がるはずです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(美容室の縮毛矯正)
クセ毛が強くて、毎日のセットに時
間がかかってしまうあなたに

 

ブローの時間が短くなれば忙しい朝
が、もっとラクになるのにと、思っ
たことはないですか?

 

そんなあなたには、『縮毛矯正!』
当店は、ノンアルカリ性の薬剤を使
うことで、髪へのダメージを極力抑
えていますので、サラサラ、ツヤツ
ヤの髪に仕上がります。

縮毛矯正cut込み ¥12960
朝のバタバタで困ったらお試しを!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『髪の毛の状態』を伝えるのでない、『髪の毛の状態が、生活シーンでどんな問題を起こしているのか?』をハッキリさせることが今回のポイントです。
 
→では、なぜ生活シーンの問題をハッキリさせるいいのでしょうか?
 
→それは、お客さんにイメージしてもらいやすくなるからです。
 
→『髪の毛のうねりや広がりで、収まり悪くなって困っている』というのもイメージできますが、それは、『髪の毛の問題のイメージ』どまりで、『生活シーンの問題で困っているイメージ』までは広がりません。
 
→このことがとても大切になります。
 
→なぜなら、お客さんは、『生活シーンの問題』でなければ、1万円以上のお金は出さないからです。
 
→つまり、『髪の毛のうねりや広がりのこと』よりも、『朝の大切な時間の大半を使って、髪の毛のうねりや広がりを直さなければいけないこと』の方が重要になります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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