最終的に人の行動をコントロールするのは、何か? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



人をコントロールする『モノサシ』があります。

 

それは、『概念』です。

この『概念』という言葉、何となく分かるのですが、難しくて具体的には理解しにくいでしょう。

 

そこで、今回は、『概念』について考えてみたいと思います。

 

なぜなら、これが分かると、人をコントロールしやすくなるからです。

 

 

『概念』とは、何かの物事を意識する場合の共通の特徴をいいます。

 

しかし、このように伝えても、余計分からなくなるばかりですね。

 


なので、具体的に説明して行きます。

 

 

一番最初に考えることは、『人の行動をコントロールするのは、何か?』です。

 

それは、『感情』になります。

 

 

 

<例えば>

 

『やるか、やらないか』の行動を決めるのは、『痛みや快楽』の『感情』です。

 

通常、人は、『痛みを避けて、快楽を求める』と言われています。

 

その『感情』に合わせて、行動するのです。

 


『感情』は、『痛みや快楽』を感じると、『喜怒哀楽』の表現をします。

 

この中で、一番大きなエネルギーを持っているのは、『怒り』です。

 

人は、『怒り』の感情を持つと、行動しやすくなります。

 

その他のエネルギーの大きさの順番は、『喜→哀→楽』になるでしょうか?

 

 



では次に、『感情』をコントロールするのは、何でしょうか?

 

それは、『価値観』になります。

 

『価値観』とは、何に価値があると認めるか、個人の考え方です。

 

 

簡単に言えば、『好きか、嫌いか』になります。

 

 

<例えば>

 

『好きなこと』なら、嬉しい感情を持ち、『やりたくなり』、行動してしまうでしょう。

 

逆に、『嫌いなこと』なら、苦しくて辛い感情を持ち、『やりたくなくなり』、行動を止めてしまうことが多くなります。

 

このように、『個人的な好き嫌いのルール』で、『感情』や『行動』がコントロールされてしまうのです。

 



さらに、そんな『価値観』をコントロールするのは、何でしょうか?

 

それは、『常識』です。

 

『常識』とは、特定の社会の中で、共有している認識のことを言います。

 

先程の『価値観』が、『個人的な好き嫌いのルール』であるのに対して、『常識』は、『社会的な善し悪しを決めているルール』と言えるでしょう。

 

 

社会的と言っても、『ある環境において』という条件が付きます。

 

なので、環境が変われば、『常識』は、おのずと変わって来るのです。

 

 

とは言え、ある環境下のもとでは、『常識』という社会的ルールが、『価値観』や『感情』、『行動』までをコントロールすると言えます。

 

 

 

これをお店の出来事で考えてみましょう。

 

 

<例えば>

 

◆(A)のお店『売上げや利益が増えている』

 

◆(B)のお店『売上げや利益が減っている』

 

 

(A)のお店は、『売上げや利益が増えている常識を持っている』と言えます。

 

一方の(B)のお店は、『売上げや利益が減っている常識を持っている』と言えるのです。

 

 

ではこの時、(B)のお店は、どうすればいいでしょうか?

 

 

ここまでの流れから、もう気付かれていると思いますが、『今の常識を変えること』から始めなければいけません。

 

なぜなら、どんなに『やり方』を変えたとしても、『常識』が間違っていたら、上手く判断できないので結果につながらないからです。

 

しかし、『常識』が変わると、『価値観』や『感情』、『行動』が変わり出すので、今ある環境がごろっと変えることができるでしょう。

 

 

『今の常識を変える』となると、時には、保守的な人達から、『非常識』と非難されることもあります。

 

しかし、今やっている『行動』で結果が出ないのなら、今持っている『常識』を疑ってみることがとても重要です。

 

そして、『非常識』と思えることに、チャレンジする覚悟を持たなければ、何も変わらないと思って下さい。

 

チャレンジすると、きっと壁は超えられると信じています。

 

人をコントロールする『概念』に気付くことで、きっと景色が変わることでしょう。

 



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則