こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
『考えること』が、苦手だ、邪魔臭い、面倒だ、と思う人が多くいます。
これは、ある習慣が少ないことが原因になります。
その習慣とは、『問い掛けること』です。
『問い掛けること』で、考えるきっかけができるので習慣になります。
そうすると、『考えること』が当たり前にできるようになるでしょう。
しかし、『問い掛けること』に慣れていないと、『考えないこと』が当たり前になるので、考えられないのです。
では、どのように問い掛ければいいのでしょうか?
何でもいいから、問い掛ければいいのではありません。
<例えば>
売上げが伸び悩んでいる場合の問い掛け
◆『どうすれば、売上げを上げることができるのか?』
このように問い掛けても、考えられません。
なぜなら、『手掛かりになる事実』が無いからです。
なので、『手掛かりになる事実』をハッキリさせて、問い掛けましょう。
<例えば>
◆『売上げが年間10%減少しているが、リピート客が5%増えたのは、何をしたからか?』
◆『客数が昨年同月20%減ったが、客単価が10%増えたのは、何をしたからか?』
このように、『手掛かりとなる事実』と『行動』をつなげる問い掛けをするのです。
この時、前半部分の『マイナスの事実』に焦点を当てるのか?
後半部分の『プラスの事実』に焦点を当てるのか?
両方が気になる人がいます。
その気持ちは良く分かりますが、アイデアを出したければ、後半部分の『プラスの事実』だけに焦点を当てましょう。
なぜなら、『プラスの事実』を広げて行くことで、売上げアップのアイデアが考えやすくなるからです。
この時の『考える』は、『考える』というよりも、『思い出す』と言ったほうがいいかもしれませんね。
このようにして、『プラスの事実につながる行動』が思い出せたら、『問い掛ける前』と『問い掛けた後』での現状の捉え方が変わっているはずです。
つまり、『今、思い出した行動』と、『今までの行動』にギャップが生まれ、現状に疑問を持つことができるようになります。
そうなれば、『疑問を解決しよう』と、考え始めるきっかけになるのです。
『人が変わるきっかけは、まず、現状に疑問を持つこと』と言われています。
今の自分には、『こんな疑問がある』、『だから、何とか解決したい』となりやすいのです。
これらのきっかけになるのが、『問い掛けること』になります。
『問い掛けること』で、その前後が簡単に変わることに気付いて欲しいのです。
問い掛けるポイントは、
◆『手掛かりになる事実をハッキリさせること』
◆『プラスの事実に焦点を当てること』
◆『その事実につながる行動を思い出すこと』
このことができるような問い掛けをしてみて下さい。
きっと、良いアイデアが出て来ると思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則