こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
『今、パートさんがいないお店はない』と言ってもいいくらい、多くのパートさんがお店で働いています。
これは、雇う側のお店と、働く側のパートさんの両方にメリットがあるからです。
雇う側のメリットは、『人件費の削減』と『シフト調整のしやすさ』があるでしょう。
また、働く側のメリットは、『短時間だけの労働』と『責任の軽減』ではないでしょうか?
ただ、最近は、雇う側のメリットが、薄れて来ているようです。
例えば、『人件費の削減』においては、最低賃金の上昇により、コストアップが余儀なくされ、社員と変わらない状況に迫って来ています。
また、『シフト調整のしやすさ』においても、求人募集の困難さから、シフトが組みにくくなっているお店も出ているのです。
しかし、このような状況下であっても、パートさんは貴重な戦力であることに変わりはありません。
そこで、そんな『パートさんにどのように働いてもらえばいいのか?』を、考えてみたいと思います。
そのために、最初に押さえておかなければいけないのは、『パートさん』と『お店』と『お客さん』の関係です。
まず、『パートさん』と『お店』の関係から見て行きます。
◆(A)『パートさんは、労働の対価として、お店から給料をもらう関係がある』
パートさんは、短時間働いて、その労働した時間に、決められた時給分の給料をもらいます。
次は、『お店』と『お客さん』の関係です。
◆(B)『お店は、成果の対価として、お客さんからお金をもらう関係がある』
お店は、お客さんが求める成果を提供して、その対価として、お金をもらって成り立っています。
この2つの関係から、『パートさん』と『お客さん』の関係は、次のように考えられるでしょう。
それは、
◆(C)『パートさんは、お客さんに成果を与えることで、お客さんからお金をもらう関係がある』
このような関係があるとするならば、この関係が成り立つようにすることが、パートさんの労働と言えるのです。
ポイントは、次の2つになります。
◆(1)『お客さんに成果を与えること』
◆(2)『お客さんからお金をもらうこと』
このように考えると、パートさんと社員さんの違いは、ほとんどありません。
ただ、大きく違うのが、
◆(3)『(1)と(2)のことを、短時間だけ行うこと』
つまり、パートさんは、『短時間労働の社員さん』と言えるのです。
どうでしょうか?
であれば、社員さんもパートさんも
◆『もっとお客さんに成果を与えるには、どうすればいいのか?』
◆『もっとお客さんからお金をもらうには、どうすればいいのか?』
これらを考えるのも、労働と言えるのではないでしょうか?
『パートさんの労働とは、何をすることなのか?』
もう一度考え直して、仕組みを変えて行く必要があると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則