店頭看板の事例(歯科医院の定期検診) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『定期検診』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

歯科医院さんが、『定期検診』をおすすめしている店頭看板です。
 
Bfore Afterのイラストがとても良く書けていて、伝えたいことも正確に書けています。
 
しかし、『悩み』に対してでなく、『予防』に対して伝える場合は、正確に書くだけではダメなのです。
 
『予防』は、なかなか行動してもらえません。
 
なぜなら、『予防』は、まだお客さんが問題に気付いていないからです。
 
なので、『このままでは、マズイかも?』と、少し不安定な状態を作ることから始めます。


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>定期検診では何をするの?
>(Befor Afterイラスト)
>・虫歯と歯周病のチェック
>痛みが出てからでは遅いので
>定期的な検診が必要です
>・歯のクリーニング
>普段磨けない歯石や歯垢
>をキレイにします
>治療が終わればすべて終了
>ではありません。
>その後の健康管理が大切です
>『店名』
 
 
 
→少し不安定な状態を作るには、どうすればいいのでしょうか?
 
→それは、お客さんを脅すのです。
 
→あるいは、お客さんの不安を煽ります。
 
→なぜこのようなことをするのかというと、お客さんに今起こっている問題に気付いてもらいたいからです。
 
→気付いて行動してもらうために、時には不安を煽ることも必要になります。
 
→そして、『このままでは、マズイかも?』となってもらってから、定期検診をおすすめしましょう。
 
→そうすると、『予防』の行動を取ってもらいやすくなります。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院の定期検診)
『まさか自分が歯周病だとは、思っ
ていませんでした』患者様の声より

実は、歯周病は虫歯と違って自覚症
状がありません。そのため、どうし
ても発見が遅れてしまいます。

しかし、歯周病は手遅れになると、
歯を失う恐ろしい病気です。
そうなる前に、定期検診で予防する
必要があります。

定期検診の内容
◆虫歯と歯周病のチェック
◆歯と歯茎のクリーニング
まずは、ご予約を!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『悩み』に対して行動してもらう流れと、『予防』に対して行動してもらう流れの違いを知ることが今回のポイントです。
 
→『予防』に対して行動してもらうには、『このままでは、マズイかも?』と不安定な状態を作り出さないといけません。
 
→理由は、まだお客さんが問題に気付いていないからです。
 
→通常、不安を煽ることは良くないことになります。
 
→しかし、『予防』に対して行動してもらう場合は、『必要悪だ』と思って下さい。
 
→お客さんが問題に気付いてもらえたら、『悩み』になりますので、後は、いつもの流れで伝えればいいのです。
 
→どうでしょうか?




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則