こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
店頭看板やPOPなどの販促物を、すぐに書けるスタッフさんと、なかなか書けないスタッフさんがいます。
その違いは、たった1つのことをやっているか、やっていないかです。
それは、『お客さんから、話を聞いているかどうか』になります。
販促物を書くには、次のようなステップが必要です。
◆(A)『インプット』
◆(B)『ブラックボックス』
◆(C)『アウトプット』
先程の『お客さんから、話を聞く』とは、(A)の『インプット』の部分になります。
すぐに書けるスタッフさんは、お客さんから、よく話を聞いているので、この『インプット』の量が圧倒的に多いのです。
しかし、なかなか書けないスタッフさんは、ほとんど話を聞いていないので、『インプット』の量が足りません。
これが、なかなか書けない原因になります。
(B)の『ブラックボックス』とは、『伝え方の流れ』です。
この流れは、色々ありますが、このブログ記事では、ほぼワンパターンで伝えています。
それは、
◆(1)『こんな悩みのあなたに』
◆(2)『こんな問題はありませんか?』
◆(3)『実は、これが原因です』
◆(4)『これを解消すると、こんな結果になります』
◆(5)『そのための商品がこれです』
◆(6)『まずは、こちらから』
こんな感じの流れです。
ワンパターンですが、これだけを覚えておくと、(B)の『ブラックボックス』が分かるので、後は、(A)の『インプット』があれば、(C)の『アウトプット』ができるでしょう。
(C)の『アウトプット』とは、(A)と(B)でまとめたラフ案を、実際に店頭看板やPOPに書くスキルを言います。
例えば、手書き文字の大きさや色合い、レイアウトなどです。
また時には、イラストや写真を入れることもあるでしょう。
このようなステップの中で、一番大切なのが、(A)の『インプット』です。
『インプット』がしっかりできていれば、『ブラックボックス』の(1)~(4)までは、すぐにできてしまいます。
なぜなら、『お客さんから話を聞いて、それを共有し、一緒に解決していくので、良い結果につながるまでの流れ』が分かるからです。
後は、この流れに合わせた、(5)の『商品』と、(6)の『行動の促し』書けば、お客さんに伝わりやすい販促物が書けてしまいます。
ところが、『インプット』ができていないと、(1)~(4)までの流れが分からないので、(5)の『商品』から書いた『プライスカード』のようになってしまうのです。
どうでしょうか?
『インプット』する情報は、例えば、次のようなことになります。
◆『どんなことで困っていたのか?』
◆『どこで、それを一番感じるのか?』
◆『それは、どんな時か?』
◆『それに対して、今まで何をやって来たのか?』
◆『その結果は、どうだったのか?』など
このようなことを聞くのです。
もちろん、全てを聞けなくてもかまいません。
聞けるところだけ聞いて、後は、聞いたことで気付いたことを、質問で確認すればいいだけです。
まとめると、『現状の悩み』、『一番の問題』、『決め手となる原因』、『求める結果』、こんな感じで『インプット』します。
最初は、難しいかもしれません。
しかし、ちょっと意識するだけで、お客さんの話の中に、これらの情報は潜んでいます。
このことが分かり出すと、どんどん、(A)の『インプット』の量が増えて来るでしょう。
そうなると、販促物が、だんだん書けるようになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則