店頭看板の事例(都市銀行のデビットカード) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

都市銀行さんの『デビットカード』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

都市銀行さんが、『デビットカード』をおすすめしている店頭看板です。
 
キャラクターからどこの都市銀行さんか分かってしまいますよね。
 
『デビット使っ得!』と呼び掛けていますが、『お得より、安心』の方がいいのではないでしょうか?


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>デビット使っ得!
>キャッシュレスで、スマートに
>お買いもの!年会費無料!
>詳しくは・・・
>『〇〇階〇〇銀行〇〇支店迄』
 
 
 
→確かに、『買物利用額の0.25%』が、毎月自動入金されるので、お得と言えばお得です。
 
→しかし、例えば『月4万円使って、100円のキャッシュバック』では、ちょっとインパクトが弱いと思います。
 
→なので、『お得ではなく、安心がある』とすればどうでしょうか?
 
→では、『何が安心なのでしょうか?』
 
→それは、『クレジットカードと比べて、安心ですよ!』とするのです。
 
→『クレジットカードは便利ですが、ついつい使い過ぎてしまう恐れがあります』、そんな心配のある方に、『デビットカードならそんな心配がありませんよ!』とすれば、必要性が出て来ます。
 
→後は、『デビットカードの特徴』を簡単に説明して、行動を促しましょう。


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(都市銀行のデビットカード)
クレジットは便利だけれど、ついつ
い使い過ぎてしまうことはないです
か?
デビットカードだと、とっても安心
ですよ!

デビットとは、買い物時に預金口座か
ら即時に支払いができるキャッシュ
レス方式で、利用できる金額も残高
内で自由に決めることができるため
使い過ぎる心配がありません。

また、スマホでいつでも買い物履歴
が確認できるところも人気です。

簡単な手続きで、お手持ちのキャッ
シュカードがデビットカードに早変
わり!年会費無料!
詳しくは〇〇階〇〇銀行〇〇支店迄




【今回のポイント】

→単にお得とするのでなく、『こんな心配がありませんよ!』と、お客さんの気持ちを察して提案することが今回のポイントです。
 
→キャッシュレス時代になって、いろいろなカードが氾濫しています。
 
→大別すると、『プリペイドカード』、『デビットカード』、『クレジットカード』、この3つに分けられるでしょう。
 
→これは、『買い物時点』と『現金支払い時点』の違いによる分け方です。
 
→『プリペイドカード』は、前払い方式で、買い物をする前に現金を支払います。『電子マネー』などの現金をチャージするやり方も含まれるでしょう。
 
→『デビットカード』は、即時払い方式で、買い物と同時に口座から支払われます。
 
→『クレジットカード』は、後払い方式で、買い物をした後に支払えばいいので、現金が口座になくても買えてしまうので、ついつい使い過ぎるのです。
 
→まだまだ認知されていないサービスの場合は、すでに認知されているサービスと比較することが有効だと思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則